Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

ポップしなないでの新譜「CDはもう売れない」がいいので聴いてほしい。

 

タイトルでもう言いたいことはぜんぶ言い切ってしまった。

セカイ系おしゃべりポップバンドを自称する「ポップしなないで」のセカンドミニアルバム「CDはもう売れない」が2018年10月24日に発売となった。いや、これがいいのだ。ほんとにいいミニなんですよ。

「とりあえず買って聞いてくれ。」とTwitterで1日3回くらいツイートしたいところだけど、それじゃああまりにもあまりにもだし、たぶんみんなにミュートされてしまいそうだ。なので、音楽に関してはぜんぜん素人のわたしだけども、そんなわたしの視点で見た、このミニのよさをこの場で書いていきたいとおもう。もしよかったらお付き合いください。

 

「CDはもう売れない」って、めちゃめちゃ攻めたタイトルじゃないか?

 

CDに言及する曲ってがいままでなかったわけじゃない。

たとえばわたしのすきなバンドだと、アジカンの「マジックディスク」なんかがあるわけだけど、それは「CDはまだ死なねぇ」ってメッセージなわけですよ。まぁ、そりゃそうですよね。でもさ、「売れない」って自分で言っちゃうのすごくない?

正直、いまはもうみんなiTunesAmazonでデータで買ったり、さらにはサブスクリプションで音楽聴いてたりするわけじゃないですか。音楽はデータとして、スマホで聴いているってかたのほうがおおいんじゃない?

わたしはCD派ではあるけど、じゃあCDを出すのってどういうときって、だいたい最初にパソコンにインストールする一度だけ。正直、歌詞カードを含めたアートワークのためにCDを買っているところがある。

CDが売れない売れないって話はわたしのせまい観測範囲ですらかなり見るし、業界もなんとかがんばろうとしているけど、そんななかで曲を作っているアーティストが堂々と「CDはもう売れない」って断言しちゃうの、かなり珍しいとおもう。って言うより、ふつう言っちゃダメだろそんなこと!!

私の知ってる世界なんてほんとうに狭い範囲でしかないので、もしほかにもこういうバンドが言ってるよ!ってのを知っているかたがいたら、ぜひ教えてやってください。

 

リード曲「言うとおり、神さま」がすごい。

 

 

このミニアルバムのリード曲である「言う通り、神さま」という曲。

アルバムのジャケットにも描かれている、女の子と恐竜のようなかたちをした「神さま」が登場する、まさにこのミニを象徴するような曲。

 

はじめましてこんにちは仏頂面の彼女が
ハスキーな祈りを僕らに叩きつけた
隠し持ったナイフも おもちゃみたいに思えた
切りつける言葉が月まで届きそうだ

 初っ端からこの歌詞。初めてこのミニを手に取ったリスナーの方々に、豪速球の「はじめまして」だ。仏頂面で、祈りを叩きつけ、言葉で切りつけてくる上にナイフを隠し持っている。ポップで明るい曲に乗せて、いきなりとんでもない出会いかたをしてしまった。
この歌詞はいったい誰の視点で書かれているのだろう。

わたしの推測にはなるが、これはきっと「神さま」なのだろうとおもう。こまったときの神頼み。祈りを捧げるような相手は、神さましかいないだろう。だって、友達や恋人に祈りを捧げることなんかないじゃないか。
ポしなを愛するみなさんはきっと「いや、待って。じゃあ『僕ら』ってなんだよ」っておもうだろうけど、ちょっとそのまま聞いてください。おねがいします。

でも、この歌詞が神さま視点で書かれているならば大問題だ。この少女は神さまにかなりのうらみを抱えているように見える。

 

だが、この曲のサビはこのような歌詞になっている。

神さまの言うとおり サイコロ握って
順番に順番に 1から6まで
明日は最終回 ありがと、ごめんね
いつかまたまたまたいつか

急な彼女視点。そして、神さまに感謝と贖罪の念を込めたうえで、またいつか会いたいと願っている。これはいったいどういうことなんだ。

この感情は2番を聴くと明らかになる。

 

ステージの上なら全部出来るんだ
わたしにしか見えない 光に包まれたら
こっちを見上げる一人一人の顔はきっと
少し昔みたいに敵ではないよね

1番で「孤独の果てにたどり着いた今を守っていた」彼女は、どうやらうまくいったようだ。少し昔は、みんなが敵だったのだろうか。ステージの上で、すべてを手に入れた彼女は、しかし

神さま独りぼっち あいつはイカサマ
偽物蔓延って 逃げだして振り返って
一昨日は回鍋肉 お鍋を焦がした
わたしは 悔しくなんてない

うまくいった、とおもったところで、神さまに裏切られてしまった。ついにイカサマ呼ばわりだ。悔しくなんてない、と強がる彼女。

この曲は、うまくいったとおもったその瞬間に、失敗してしまった彼女の曲なのか。

 

では、冒頭の神さまがなぜ「僕ら」なのか、そしてなぜ途中で視点が変わったのか、という問いについて、答えてみたいとおもう。
手前味噌ではあるが、かつてわたしはnoteでこのようなエントリを書いたことがある。

まったくもって関係のない自分語りをいきなり見せられて、困惑するみなさんの顔が目に浮かぶが、かつてわたしは「神さまになりたいひと」だった。
もしかしたら、この気持ちに共感してくださるかたもいるかもしれない。傷付く他人を救いたい、ひとのためにやさしくありたい、そんな心を持ったひとのことを「神さま」と呼んでも差し支えないだろう。

この曲に出てくるひとはみんな神さまなのだ。リスナーも、彼女も。誰かにとっての。
だから、恨むし、恨まれるし、感謝も贖罪もする。だから、どうかまた、いつかどこかで会いたいと願うのだ。

不完全なできそこないの「神さま」を、そっとやさしく包む曲。だからこそ、こんなにすっと胸に入ってくるのではないだろうか、とわたしはおもう。

 

一方でMVでは、歌詞にははっきりと描かれなかった「救い」が描写されている。

「下を見て吸い込まれ、踏み出してしまった」彼女は神さまに救われ、最後には笑顔を見せる。失敗したものごとの象徴であろう、壊れていったものも元通りの姿になってゆく。落として割れたCDを除いて。なるほどつまり「CDはもう売れない」、ってことだよね。まさしくこのミニアルバムを象徴する作品に仕上がっているとおもう。

 

余談だが、ほぼ同時期の10月31日にリリースされたTWEEDEESというバンドの3rdアルバム「DELICIOUS.」にも「間違いだらけの神様」というおなじテーマの名曲が入っているので、もしよかったらこちらも聴いていただきたい。曲調はぜんぜんちがうけど、ほんといいんですよ。おすすめ。

 

ほかの収録曲の「選曲」がすごい。

 

YouTubeでついに41万再生を越えた(記事執筆時点)モンスターバズ曲「魔法使いのマキちゃん」については今年の2月にこのような記事を書いているので、よかったら見ていただきたい。


そして、ポップでキャッチーな「砂漠の惑星」、
唯一かめがいさんが作曲している「bedroom sound system」、
DIYクソアニメの主題歌になっている「フルーツサンドとポテサラ」の全5曲。

今作の楽曲はおしゃべりがおおめ。ポップな曲がふんだんに詰まった前作「Faster,POP! Kill! Kill!」とはちょっと雰囲気がちがう。ポップで踊れる曲って「砂漠の惑星」くらいじゃないかしら。

 

で、じゃあ曲がないのかって言えばちがうのだ。
ライブ会場限定シングルの「ヨルハアソバナイト」とか

 

未音源化(別アレンジでc/w化している)ながらMVまで作ってある「ヤンキーラブ」

 

といった曲がある。ふつうだったら、シングル曲やわざわざMVを作った曲をアルバムから外すなんてことはかんがえられない。

 

さらに、前作同様のポップな曲なら、以前からライブで何度も演奏されている定番曲の「夜はこれから」や

 

わたしが個人的にもっともすきな「大正カゲキロマン」

 

といった曲があるにもかかわらず、あえてこのちょっとせつない、現実味のある、それでいておしゃべりな曲たちを用意してきたわけだ。確信犯。

ならば、この選曲にはかならず意味がある。ポップで、ファンタジックで物語的で、たのしいミニアルバムだった前作とはちがう、そんな意図が。

ほかの曲はぜひCDで聴いてほしいので、ここで紹介はしないけれども。

 

で、「CDはもう売れない」のか。

 

このアルバムの収録曲の歌詞を見ていくと、前作よりも身近な曲がおおいような気がする。決して絵本の中ではなくて、手の届く範囲の、リスナーが自分のことのようにおもえる曲が。
唯一、前作の趣を色濃く残した「砂漠の惑星」を挟んで、現実感でのサンドイッチ。

そして、収録時間は驚異の18分18秒。短いのだ。
一般的にはポップスのアルバムってだいたい45分~60分、ミニアルバムだとだいたいその半分で20分~30分くらいではないだろうか。
そう、正直言ってこの18分という数字はちょっと物足りない。もっと聴きたい。あと1曲増やしていたら、かなりの満足度になったのではないかとおもう。だが、わたしはこれが彼らの作戦なのではないかと推測する。

挑戦的かつ自虐的なタイトルで人目を引き、このミニアルバムの世界観を確立した曲で初っ端からブン殴り、バズ曲で畳みかけたとおもったら、前作の香りを残したポップ。ラスト2曲で現実にそっと寄り添う。聴き終わったらわたしたちは、ふとこう思うのだ。

「物足りないな、もうちょっと聴きたいのに。」

 

そう。こいつら、CDを売る気満々なのだ。タイトルに騙されてはいけない。
ただ1曲1曲を聴くだけではわからない、アルバムを通しての作り手の想いが、たしかに伝わってくるミニアルバムだ。こんなものを作るような連中が、本気で「CDはもう売れない」なんて、かんがえているわけがない。

前作の「Faster,POP! Kill! Kill!」と合わせて37分。それでもやや短いが、現実とファンタジー、おしゃべりとポップなメロディー、補完し合うかのような2枚を合わせて聴くと、これはおもった以上に「食べごたえ」がある。

「マキちゃん」で初めて彼らを知ったひとに、もっともっと興味を持ってもらうための、もっと聴きたいと思わせるためのミニアルバム。シニカルなタイトルは、そんな世の中でも伝わるアルバムを作る、という決意表明のようにも感じられる。

 

ちなみに彼らは、CD発売前最後のライブで、新曲2曲同時披露、なんてこともやっている。このCDに入っている曲をお披露目するのではなく、まったくはじめてやる新曲を2曲も演奏したのだ。
まったくもって意味のわからない、今までの常識ではかんがえられないタイミングでの新曲披露。
さらには今年のクリスマスイブ、12月24日には初のワンマンライブを開催するという。なんでこのタイミングで!?こんなの友達めちゃめちゃ誘いづらくないか。まじかよ。

 

どこまで計算か、どこまで本音なのか。まったくわからないポップしなないでの明日はどっちだ。
ただひとつ言えるのは、わたしたちはその行く末からもう、目が離せなくなってしまっている、ということだ。

 

アフィリンクの張りかたがわからないので、タワレコオンラインです。

2018年10月を振り返るまとめ ~記事紹介と没ネタ~

 

 

10月が終わりました。毎月毎月書くんですが、ほんと1ヶ月ってあっという間です。はやい。ブログを始めたのが昨年の11月2日。つまりほぼ1年ってことですね。うわぁ早い。今後もウェブの海にくだらないものをまきちらしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、どんな記事を書いたのか、どんな思いで書いたのか、という

おれ以外誰得なかんじの1ヶ月振り返りです。

 

興味があったらどうぞ。

 

 

 

大地の芸術祭2018に行ってきた。前編(10/9)

 

 ・大地の芸術祭2018に行ってきた。後編(10/13)

 

 

初の前後編。解説は一緒にさせてください。

新潟県には3年に1度、「大地の芸術祭」という、まち全体を使った広大な芸術祭があるんです。

前々から話は聞いていて、気になるなーというかんじだったんですが、友達のみきぽさんが案内してくれるとのことだったので、一緒に行ってきました。どこになにがあるかもわからなかったので、色々教えてもらえてよかったです。

さすがにぜんぶは紹介しきれなくて、一部省略したのですが、それでもけっこうなボリュームになってしまいましたねぇ。あまりにもおおかったので前後編に分けましたが、3回に分けてもよかったかな……というかんじ。

記事というか、備忘録的な日記ですかねぇ。でもめちゃめちゃおもしろかったので、またぜひ行ってみたいです。アートってなんだろう?ってことをめっちゃかんがえさせられる旅でした。

 

 

・自分の似顔絵が女体化二次創作された話。(10/17)

 

 

友達がカスタムキャストでめっちゃ遊んでたら、なんかえらいことになった話。

まぁ身内ネタですけど、こういう経験があるひとってたぶんそうそういないとおもうので書いてみました。自分の似顔絵が女体化二次創作されることなんてある!?

とりあえず、自分を元にしたキャラクターにセクシーな衣装を着せられると、なんというかもう無駄にめちゃめちゃ恥ずかしくなる、という知見を得ました。だがこの知識をいつどこに使えばいいのだ。

まぁ、もしよかったら見てやってください。みんなが描いたわたしかわいいよ!!(自意識が明後日の方向に飛んで行った発言

 

 

・2018年10月に書いたnote(10/24)

 

 

先月に引き続き、noteをまとめてみました。

基本的におもしろたのしいブログと、真面目だったり黒かったりするnote、という使い分けをしているので、ブログの空気感とは合わない部分はあるのですが。まぁ、もしおまえの文章にちょこっと興味があるぞ、ってかたはよかったら読んでみてください。

1つ目にかいた「思考の「外注化」について」ってのはそこそこ反響のあったやつです。わたしの悪意にまみれた文章を読んでみたいかたはぜひ。

 

 

・地味ハロウィン2018に行ってきた。(10/30)

 

 

今年も地味ハロウィンに行ってきました。レポっす。

ほんとうはもうちょっと分析して書きたかったんですが、今年は本家デイリーポータルZもそうだし、全体的に地味ハロウィンの記事がおおく、また上がるのも早かったので、けっこう急いで書きました。

分類やテイストは昨年の本家デイリーポータルZの記事を参考にしています。

このイベントについては思うところも多少あるのですが、とにかくたのしく仮装を紹介していきたいなぁとおもって書いた記事でした。

月末に書いたのにめっちゃ読まれていて、改めて地味ハロウィンの人気のすごさを実感しております。すごいなぁ。来年以降どうなっていくのかはわかりませんが、ずっとたのしいイベントであってほしいですね。

 

 

今月の記事は以上です。

 

今月のアクセス数ベスト3は

 

地味ハロウィン2018に行ってきた。

どこよりも早い、2018年の地味ハロウィン初参加者へ3つのポイント

groovy music!「ポップしなないで」を今すぐ聴け!
 

 

次点で

食べたぶどうを記録していました。

 

といったかんじでしょうか。

 

1位は地味ハロウィンの記事。Twitterでめちゃめちゃバズってたこともあり、ハッシュタグ付けてツイートしたら1日でけっこうすごい反応があって、人気すげぇなっておもいました。公開期間が2日しかないのに、これだけおおくのかたに読んでいただけたのにびっくり。

 

2位は昨年の地味ハロウィン。これも先月くらいから一気にアクセス伸びてきてました。このブログいちばん最初の記事なんですよね。これからもう1年かぁ、とかんがえるとちょっとしんみりします。

 

3位はポしな。今月は2枚目の全国流通盤となるミニアルバム「CDはもう売れない」が発売され、波に乗っているバンドです。地味ハロウィンの勢いがつよすぎたのですが、毎月安定して読まれている記事です。うれしい。

 

次点はぶどうのレポート記事。10月まではぶどうシーズンですからね。あたらしい品種もたくさん出てきているので、よかったらぜひ読んでみてほしいです。 

 

今月はけっこう書きました。没ネタも先月に引き続きありませんでした。

……書かなきゃいけないのに書いてない記事はあるんですが。

来月はちょっとおもしろい記事が書けそうです。どうぞおたのしみにお待ちください!

 

さて、そんなこんなで10月でした。

来月はブログ1周年です。おもしろい記事を書くぞー!よろしくお願いいたします。 

 

ブログ以外にこちらのサイトもゆるーっと書いていく予定なので、どうぞ、合わせてよろしくお願いいたしますねー!執筆予定はいまのとこ未定です!

地味ハロウィン2018に行ってきた。

 

2018年10月27日。本年もハロウィンの本場・渋谷にて、地味な仮装限定ハロウィンが行われた。3年前に初めて参加して以来、毎年たのしみにしているイベントである。もちろん今年も行ってきた。

しれっと書いてみたがたぶん本場は渋谷じゃない。たぶんアメリカかどっかそのへんだとおもう。誰か知ってたら教えてください。

 

最初に書いておくが、ものすごく満員だった。一般参加者も、主催のデイリーポータルZで書いているライターも、みな一律に入場規制をかけられたほどだ。めっちゃ公平だな。びっくりした。17時入場開始だったにもかかわらず、30分後にはもうキャパをかんぜんにオーバーし、入場規制がかかり、19時に参加者の入れ替えが行われた。なお、19時以前に入場したひとの再入場も可能だった。そのまま残ったかたもいたが、おおむね皆さま協力的で、のんびり外を散歩したり、公園でゆっくりしたり、居酒屋で充電したりしていたようだ。わたしは充電して21時に会場に戻った。

なんでこんなことになったのかとお思いのかたもおおいだろうが、一昨年→昨年の間もTwitter等でかなり話題になった割に、参加者は微増だった(昨年は台風が接近していたということもあった)のだが、今年は一気に前年比2.5倍の人間が押し寄せたそうだ。これは主催も読めなかったにちがいない。念のために言っておくが、主催を責める気はこれっぽっちもない。誰もわるくない。ただ、この1年で地味ハロウィンを取り巻く環境は大きく変わったといえよう。

まぁ、これを読んでいるひとはたぶん、そんなことよりどんなひとがいたのかを知りたいと思うので、参加者の仮装をパターン別にささっと紹介していきたいとおもう。

 

1.職業の仮装

地味ハロウィンの王道、実際にいるひとたちの仮装である。「なぜそのチョイスなのか」という部分で笑いを取りにいくタイプだ。

 

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優勝セール中のデパ地下店員

あー、いるいる!というのがわかってもらえるとおもう。

 

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水道屋さんのマグネット広告

ロゴが「水の水道屋さん」になっているのが「頭痛が痛い」みたいでグッとくる。

 

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試飲会に出店中の蔵元

めっちゃ勧めてくるタイプのひとだ。

 

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精進料理を作るひと

「いや~、すばらしい仮装ですね~」と言いながらゴマをすっていた。

 

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コンテストで優勝したパティシエ

トロフィーの日付が今日だったので、優勝してからここに来たのだとおもう。

 

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台湾の中華料理屋の店員

紹興酒もあるのか、と一瞬おもったが仮装だった。

 

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家電量販店にいるケータイ電話のセールスマン

入館証が手作りなのがいい。ほかのひととコラボしやすそうな仮装でおもしろかった。

 

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ハロウィン限定メニューをお勧めする焼肉屋の女性店長

焼肉屋のハロウィン限定メニューってどんなんですかね。かぼちゃ3枚増量とかだったらちょっとやだな。

 

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網を変えにきた焼肉屋のバイト

偶然仮装がかぶってしまい、突然のコラボが行われることもある。今回はステージで焼肉屋合わせという現象が起きていた。

マイクはなんの仮装だろうとおもったら、このひとは取材にきたひとだった。お仕事お疲れさまです。

 

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報道カメラマン

取材が入っているという話を聞いていて身構えたが仮装である。

なお、当日は仮装でない本物のTVの取材もいたが、このような扱いをうけていた。

仮装でないひとが仮装あつかいされる、というメタな展開となった。

 

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設営ボランティア

デイリーポータルZのシャツを来たボランティアのかた。もちろんただの仮装である。

 

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節分の時期のセブン店員

会場内でこのひとの周りだけ2月になっている。

 

2.シチュエーションの仮装

○○しているひと、というタイプの仮装だ。大喜利要素がつよい。

 

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高校3年間のクリスマス(ずっとアルバイトをしていた)

いきなりわたしの仮装で失礼します。「アルバイトをしていた過去の自分」の仮装をした。さきほどのセブン店員のかたと一緒になると、季節感がバグっておもしろい。

 

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中抜けをしていたときに撮った写真。営業妨害で訴えられたらこまるので大急ぎで撮った。

 

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4ヶ月前の渋谷にいたひと

みんなほいほい時空を超えてくるのでこまる。いまは冬なんだか夏なんだか(秋です)

 

 

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駅前でコンタクトレンズのビラを配るひと&コンタクトの広告入りティッシュを配るひと

初対面のふたりである。仮装がかぶった結果、競い合うようにティッシュを配っていた。

 

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小道具の作り込みがやばい。

 

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で、競い合うふたりにティッシュを押し付けられまくっていたひとが彼女である。

 

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街頭配布を断れないひと

すべてご自分で作ってきたそうだ。入信申込書の裏のチラシに、号外の本文は青空文庫から「ドグラ・マグラ」をひっぱってきたとのこと。センスがやばい。天才かよ。

 

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サークル勧誘のビラを断れない新1年生

断れないのはひとりじゃない。こっちにもビラを持て余しているひとがいた。

 

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東京大学の面倒部とかいうきわめてめんどくさそうな部活から勧誘されていた

 

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印刷室で学年だよりを印刷している中堅進学校の先生

配っている側のひともいる。このかたは自作の学年だより「飛翔」を配って歩いていた。

 

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中堅進学校のわりに偏差値があまりよくないところもいい

 

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授業参観に「派手な服で来ないで」と言われていたはずの母親

学校つながりでもうひとり。設定でもうおもしろいのに、ネーミングセンスで大勝利。言われていたはずなのに着ちゃったんですよね、お母さん。

 

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ステージ上では授業参観合わせが行われていた。

左から「表参道の卒業式にいる保護者(母)」「授業参観に派手な服で来ないでと言われたはずの母親」「授業参観に来た母親」。

 

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PTA会長のあいさつ

学校の関係者もきわめておおかった。この会長感はなんなんだろう。

 

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バスタ新宿で夜行バスに乗り込む女子大生

これから夜行バスに乗り込もうとするひとがいる。

 

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万全の準備で夜行バスに乗り込んだのにまったく眠れないひと

その一方でこういうひともいる。明け方の足柄SAあたりにこういう表情のひとがたまにいますね。

 

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自分の番でシュレッダーのゴミがいっぱいになったひと

デイリーライターの伊藤さん。ご本人のビジュアルと相まって、あるある感がものすごく出ていておもしろかった。

 

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気になっている女子社員だけのつもりが、社員みんなのお昼を買いに行くことになってしまったサラリーマン

設定が無駄に凝っている。この表情も込みでさいこうによかった。

 

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台風の日に軽装で外に出てしまったひとと台風の日に外に出されるニュースキャスター

すてきなコラボ。女性の演技力が半端なくて、傘がものすごくなびいていた。

 

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逃げたネコを探す飼い主

焦燥感と疲れたかんじがでている表情がすてき。

 

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「かわいい」「とてもかわいい」「やっぱりかわいい」「どうしようかわいい」「かわいすぎて困った」

わかった、わかったから。

 

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温泉から上がったらスリッパがなくなっていたひと

個人的にめちゃめちゃすきだった。これぞ地味ハロウィン!と拍手を送りたい気持ち。

 

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「しかたなくひとのスリッパを取るひと」に進化

こうして不幸の連鎖がはじまっていくのである。

 

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スリッパを自作するという気合いの入りかたまでさいこうだった。

 

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泥酔ギャル

たのしいハロウィン会場で飲みすぎたひとがいた。だいじょうぶなのか。心配だ。

 

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救護スタッフがやってきた。はやく!はやく連絡を!!命にかかわるぞ!!

 

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警官「なにをやっている!道を開けなさい!!写真を撮るんじゃない!!」

「やめてください」「あなたたちは自分の親が倒れていても写真を撮るんですか!」「倒れているときに写真を撮られてうれしいんですか」などとヤジが飛ぶなか、ギャルが「あたしは撮ってほしいんだけどな~!」とボヤいていたのがこの日いちばん笑った。

とうぜんのことながら、全員ただの仮装である。

 

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長野から新幹線で渋谷のハロウィンに参加しにきたけどスーツケースを預ける場所がなくて途方にくれるひと

入れ替えのときに外で撮らせてもらったら、仮装じゃなくなった瞬間があった。

 

3.あるある型の仮装

あー、なんか見たことある!という仮装である。それっぽい、なんかいそう、というところをうまくついているかたがおおかった。

 

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CM明けに素顔がわかる大物俳優

めちゃめちゃウケていた。顔バレがこわいかたには、こういう手段もある。

 

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警察密着24時の容疑者

素顔を隠した仮装その2。大物俳優と容疑者という真逆のチョイスがいい。

 

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米粒を落としてカピカピになっちゃったひと

見つかると「いつから付いてたんだろう」ってめちゃめちゃ心配になるやつだ。

 

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ヤママユガがついているのにまったく気づかない女子大生

ご飯に気づかなければ、ガにも気づかない。鈍感な女性がおおかったのも今年の特徴だ。

 

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昭和の事務員
このひとの地味な感じ、ほんとうによかったなぁ。

 

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着ぐるみの中のひと(休憩中)

ペットボトルとタオルがほんとうにそれっぽい。こういうこまかいのすきです。

 

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主人公の同僚

去年の主役「SNS女」さんは今年もフロアを沸かせていた。少女マンガの登場人物だ。

このあと、「主人公」が登場し、壇上でコラボをすることとなる。

 

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さっき誕生日サプライズをされた女

サプライズがきらいじゃないタイプの女性ですね。

 

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手ぶらなのに柿をもらったひと

このかたずっと柿を持ってて、たいへんそうだけどめっちゃおもしろかった。

 

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受かったひと

このめちゃめちゃテンションたかい表情がたまらない。

 

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開運グッズを買ったら人生が変わったひと

雑誌の後ろのページに載っている広告だ!!

 

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修学旅行生の心霊写真

「おわかりいただけただろうか」という声が脳内で再生されるやつ。

 

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最終日の教育実習生と調理実習ではしゃぐ小学5年生

偶然出会ったふたりなのに、ポージングがキマりすぎていた。

 

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ライブを後ろのほうで見るひと、前のほうでみるひと

動きも合わさって、めちゃめちゃおもしろかった。友達同士で合わせてきたそう。

 

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女オタクの集団

左から「同人誌即売会で大手サークルの最後尾札を持つオタク」「2010年ごろの女子中学生のオタク」「慌てて出てきたためドスッピンだがメガネとマスクで隠しているつもりのズボラオタク」「フォロワーに会うために初めて東京にきた女子高校のオタク」「オタクがバレないように擬態している女」。

「おっ、オタクなんですか?このアニメは知ってますか」とほかの参加者が話題を振った瞬間沸く5人。オタクなのは仮装だけじゃなかったのがさいこうにおもしろかった。

 

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路上詩人

こういうひといそうっていうのと、フリップ芸を両立させているにくい仮装だった。

 

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愛するし、出会いに感謝しがち。

 

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メタな要素もあってほんとうにずるかった

 

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アキバに行きたい外国人観光客

壇上で「アキハバラハ ドウヤッテ イッタラ イイデスカ?」と発言して会場を爆笑の渦に巻き込んでいた。今年は外国人の参加者もひじょうにおおかった。

なお、セーラームーンもアニメも特にすきなわけではないそう。

 

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なにかの親善大使

なにかのってなんだよ!!全体的にもやっとしてるけど、めっちゃわかる。地味なのに派手。スター性があるのに地味という、すごい仮装。

 

4.知らないけど知ってる仮装

概念的なものだったり、いるかわからないけどいそうなひとの仮装である。

 

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探偵

マンガの主人公の探偵。実際にいたら逆に目立ってしかたないやつだ。

 

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試食販売員に変装する探偵

女装して潜入調査をしている最中。探偵なのでカメラは欠かせない。

 

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ラソン大会中にめんどくさくなって電車に乗ったひと、カープ優勝セール中の家電量販店店員

ラソン大会中にめんどくさくなって電車に乗るひとが実際いるのかはわからないがめっちゃわかってしまうやつだ。そしてとなりの店員さんが、ここがいったいどこなのかをさらにわかりづらくしている。共通点のまったくないコラボも趣深い。

 

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ラーメン屋の本棚係

本棚係なんてものがあるのかどうかは知らないが、思わず納得してしまう本のチョイスである。

 

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風呂掃除の途中で宅配便が来て受け取りに行くひと

そんなシチュエーションがどれだけあるのか!?とおもうけどなんかわかるやつだ。

 

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ドーバー海峡横断部

27歳~35歳くらいまでのひとにはたまらんやつである。知らないひとはググってみてください。

 

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家族に「おやすみ」を言いにリビングにきた6歳児

概念としての6歳児。

 

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仕事終わりのロシアの警官(モスクワ)

ロシアの警官がどんなものなのか知らない、なのになんかわかってしまう。

なお、このかたは終始ニセロシア語で話していたが、なんかめちゃめちゃそれっぽかった。すごい。

 

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ステッカーで顔を隠しているひと

「こんな人間はいないが誰もがしっているやつ」の極致である。

 

5.その他の仮装

いるはずないんだけどつい笑ってしまうような仮装や無機物の仮装である。

 

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Amazonプライム会員

「こんなプライム会員いないだろ!!」というツッコミが数多く聞こえてきた。ツッコミ待ちの仮装だ。

 

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Photoshop (CS6以降)

「いつもありがとうございます」「なんで昨日止まったんだ」などと賛否両論だった。

 

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コメダ珈琲

コメダロゴマークの仮装である。

 

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ほらもうそっくりである。

 

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プラカードを掲げるひと

あなたはいったいなにを主張しているんだ。

 

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色んな部活の助っ人を頼まれて断れなかったひと

 

弓道部の袴、剣道部の胴と竹刀、バレーボールに卓球部のユニフォーム、水泳帽とゴーグルをかけている。めちゃめちゃスポーツ万能なのに押しによわくていいひとそうだ。

 

今年もたのしい仮装が目白押しだった。

例年はフロアで勝手にコラボが始まったり、写真の撮り合うなどの交流があったのだが、今年は満員だったため、そういうたのしみはすくなかった。このひととあのひとを一緒に撮りたいな、とおもう組み合わせはおおかったが……

来年以降も動員が増加する傾向が続くようであれば、例年人気だったほかのひととの「合わせ」を意識した仮装は廃れ、キャッチーなポーズのあるものがより人気になっていくのかもしれない。

地味ハロウィンの今後から、目が離せない。

 

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会場の案内も、改行のだめさも地味だった。

 

こちらの記事もおすすめです。

2018年10月に書いたnote

 

今月もnoteを書きましたよ、というお知らせです。

 

先月も書きましたが、noteは、こちらとは基本テイストがまったくちがっておりまして、このブログはたのしいこと、おもしろいこと、わたしのすきなこと、をメインに書いております。というかそういうことしか書いておりません。

なんでこのブログがそうなのか、というと、読んでおもしろい、たのしい、笑えるものにしたかったからです。これを読んでくださっているみなさまが実際どうおもっているかはわからないのですが、わたしとしては、自分の「スキ!」を前面に押し出したブログを書いておるつもりです。

屁理屈こねたり、旅行記だったり、お店紹介だったり、へんな企画だったり、はたまた音楽記事だったり、ジャンルはもうむちゃくちゃなんですけど、わたしのすきなもの、読んでてたのしい気分になれるものという点では共通しているつもりです。

 

じゃあ、noteのほうはどうなのよってことなんですが、こちらは基本的に自分語りエッセイモドキ、みたいなかんじです。たぶんそこそこまじめに書いてます。いやーなこととかも書きます。読んでておもしろい、たのしいものではないかな、というような気もしますが、生きづらかったり、苦しんでるようなひとが読んでくれたらいいなぁ、とおもって書いてます。

どっちかというと、ブログが陽ならnoteは陰ってかんじなんですが、まぁ、せっかく書いたのでもし気が向いたら読んでよ、ってな具合に紹介だけさせてください。

 

・思考の「外注化」について(10/4)

 

わたしの性格のわるさと悪意をふんだんに詰め込んだ記事。
個人的には、思考の外注ってぜったいにわるいことだともおもっていなくて。書いてるのはあまりよくない外注のパターンなんですけど、いい外注だってきっとあるはずだとおもいます。

「じゃあなんでこういうふうに書いたんだよ?」って話なんですけど、オチをこのようにしたかったので、意図的にそのへんは抜かして書いたつもりです。テーマを決めた段階で「思考の外注化」をぜったいにさせない記事にしてやろう、というふうにはおもっていまして、ツッコミどころというか、あえて偏った書きかたにしてやりたかったというところはあります。

「いい記事でした」って褒められたらもちろんうれしいんですけど、「この記事はこう言ってるけど、ちがうよね?」って言っていただけたらいちばんうれしいなぁ。基本的にはあまり偏った意見とかは書きたくなくて、他の意見も尊重すべきだし、ふだんは他者を否定しないように書いているつもりなのですが、今回に限ってはあえてそういう意地の悪さや罠をしかけてあります。

 

 

 

 

如月さん、というかたが言及してくださったのですが、いちばんうれしい感想でした。 ほんとうにありがたいし嬉しかったです。

書き手の気持ちとしては、警告というか、「外注化はだめ」って記事をそのまま外注化してるひとがいたらおもしろいな、って純粋なる好奇心と悪意で書いたので、見破っていただけたらめちゃめちゃうれしいし、悪意が伝わらなかったらそれはそれでおもしろいなってかんじです。

エッセイだと、基本的には自分の意見を述べるのが基本ですし、ちょっとそういうのは反則というか、ルール違反なのかもしれないな、という自覚はあります。すみません。

あと、かんがえてみたら、友達の文章をけなしたり、あらさがしはしづらいので、わたしと仲良くしてくださっているかたは、文句言いづらいかな、と反省しました。そりゃそうだよね。

まぁ、もし気になったら読んでやってください。わたしが悪意をふんだんに込めて書くと、こういう文章になります。

 

 

・自分の人生を歩みたい(10/11)

 

 

わたしなりの自己責任論。

他人のせいにすることってかんたんだけど、自分で情報を取捨選択して生きていきたいよね、ってお話です。

ひとつ前の、思考の外注化の話の続きっぽくなってしまうんですけど、結局ひとの意見をそのまま受け入れて、自分でかんがえるってことを放棄してしまうと、こういうことになってしまいがちなのかなぁ、なんておもいます。

とか、なんかそれっぽく書いてしまったけど、つなげて書いた意識はぜんぜんなかったので、いまふと思いついただけです。ごめんなさい。

選ぶ自由も、選ばない自由もあるので、自分がアドバイスする側になったときも、そこは強要しないようにしたいですね。

 

 

・神さまには、なれなかった(10/15)

 

 

フォロワーさんのブログが、ものすごく胸を打ちまして。

ほんと、書いてる内容のぜんぶに共感ができたんですよ。わたしと彼女はちがう人間なので、かんぜんに理解はできないんだけど、そうだ、わたしもむかし、こういうこと思ってた!こういうとこつらかった!って。ぐわぁーっと風景が目の前に広がっていくような。

たしか、読んだのは深夜1時を回ってたとおもうんだけど、もうほんとどうしようもなくって、ただただ、わたしなりにこの話を書きたいっておもって。求められてもいないし、ほんとおおきなお世話なんですけど。

そっからたぶんばーっと一気に書いて。ばーっとって言っても書くのが遅いので、3時くらいかな。投稿して。笑っちゃうくらい読まれなかった、そんなnoteです。

たぶん、彼女のブログを通じて、むかしの自分に語り掛けるようになってしまったので、すげぇなんというか、最終的には否定する内容みたいになってしまって申し訳なかったんだけど、懺悔なんかしなくたっていいんじゃないかなぁ、って。そんなことをおもいました。

深夜って歯止めが効かないからだめね。反省してます。いちおう、アンサーではなく、単体で読んでも成立する話になってます。

 

 

さてさて、そんなかんじで、今月は3本書いてます。一気にペース落ちたとか言ってはいけない

もし気が向いたら読んでやってください。

もちろん今後もこちらのブログは書いていきますので、どうぞ合わせてよろしくお願いいたします~!

自分の似顔絵が女体化二次創作された話。

 

どうだ、タイトルからしてもう意味がわからないだろう。このブログを読んでくださったみなさまの困惑は察するに余りある。なぜならば、わたし自身もまったくわけがわからないからだ。

だが、幸か不幸か2018年秋、30代男性の似顔絵が女体化二次創作されたということは紛れもない事実である。ここにその一部始終を書き残しておく。なにかのご参考になさってください。

 

 

わたしの名前は少年Bという。はじめてインターネットの世界に足を踏み入れたのは中学生のころだった。

もちろん、当時の中高生の例に漏れず、HTMLで自分のサイトを作っていたのだ。キリバン踏み逃げ禁止!掲示板はネチケットを守ってください!って時代だった。

そのHPには、マウスで描いたへたくそなイラスト(これはわたしの腕がわるいだけで、当時から神絵師は存在した)や、スレイヤーズあたりの影響を受けた創作ファンタジー小説を書き散らしていたのだ。

で、その黒歴史サイトの自己紹介ページには、とうぜんのように似顔絵(とは名ばかりのイメージイラスト)を飾っていたわけですよ。

 

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これを見た読者のかたがたはたぶん「男の描く絵じゃなくねぇ?」っておもうとおもうんですよ。そうなんです。わたしは絵も文字もかわいい、と自分で言うのもなんなんですが、女性っぽいと言われることはおおいのです。

で、これもまぁ黒歴史なんですが、当時は性別不明キャラだったんですよ。当時その、ものすごくジェンダーについて色々かんがえていた時期で。思春期でしたしね。女の子にばっかりやさしくしたり、すりよっていく男がめっちゃ気持ちわるくて、だっせぇなとおもっていたのです。ネットの上では性別とか抜きにしてひととして生きようって。

なのでまぁ、ネカマではないんですが、まぁ女性と勘違いされることはおおかったです。自画像もいちおう、男性とも女性とも言い訳のきくように描いてたつもりなんですが、どうでしょうか。

 

ここまで前置きです。お付き合いくださいましてありがとうございます。2000年代前半のお話です。

 

2018年になり、カスタムキャストというのが今月リリースされまして。

スマートフォンバーチャルYouTuberのキャラクターをつくることができる、つまり理想の女の子を作れるアプリなわけです。いまめっちゃ人気らしいですよ。

友達がとの飲み会の席で、そのアプリにハマっていた、あやとうさんというかたが「自分の趣味では出てこないものを作りたいんですけど、なんかお題ありませんか?」と切り出したのです。その場にいた他の友人が「あ、Bさんの似顔絵、あれ性別不明だからいいじゃん?」なんて言い始める始末。

テンションの上がっていたおふたり。いつのまにか、わたしの似顔絵イラストをVtuberにすることになってしまいました。おいおい、いったいどういうことなんだ。

 

そうして生まれたのがこいつです。まさかほんとうに作るとは。

 

え?わたしちょうかわいくない???って言いたくなるんですけど、これなんなんでしょうかね。自分の似顔絵がかわいくなると、自己愛がおかしな方向に行きます。

 

セーフ教の教祖ですからね。 

 

たぶんそういうかんじのキャラクターになりますよね。あやとうさん、わかってるなぁ。

中学に上がってドキドキするやつ。いや、現実の自分は30代男性なんですけども。

 

わたしはふだんメガネなので、こういうイメージですかね。ああわたしかわいい(倒錯

 

セーフに祈りをささげているのでしょう。これはまちがいない。しかしこのドキドキしてしまう気持ちはいったいなんなんだ。わたしはナルキッソスなのか。水面に映った自分にキスをしようとしているのか。

 

やめてぇぇぇぇー!!いや、ほんとうは自分とは関係ないとわかってるはずなのに、自分がモデルだとおもうと急に恥ずかしさが出てきますね……なんなんだろう、この気持ちは。 

 

自分をモデルにしたキャラクターが生まれると、ひとは自分と同一視してしまったり、いや、これはあくまでも自分とは関係ないのだと、否定してみたり。

ものすごく強烈に気持ちが動かされていくのです。はい、ここテストに出ます。でもパンスト姿がアップされたときはほんとうに恥ずかしかった……

 

で、このツイートがきっかけに、二次創作が巻き起こるわけです。
いや、少女Bちゃん自体が二次創作なので、三次創作というべきか。

 

とりあえず乗っかった。十数年経っているのに画力がいっさい進化していないところはツッコんではだめです。 

 

あやとうさん、いろんなものでわたしをつくるな。 

 

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鍵アカウントなので画像だけ。ちゃぼぱっちさんが描いてくれた学生少女Bちゃん。

 

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佐々木かえでさんが描いてくれた少女Bちゃん。中性的でイケメン。ああこんな顔になりたい。

 

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佐々木かえでさんの描いてくれた少女Bちゃんその2。お風呂あがりだけどけんぜん絵だからセーフ!

 

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モチペンさんが描いてくれた少女Bちゃん。わたしのツイートを反映して「かに」と言っている。

 

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あと、元ツイートは消えてしまったのだけど、愚さんが描いてくれたわたし、セクシーすぎません???

 

 

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年が明けて2019年、noteで人気沸騰中の嘉晶さんが描いてくれました!まじか!!(嬉

 

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こちらも年明けに海亀しほさんが描いてくれたわたし。友達一同からめちゃめちゃかわいい!と評判でした。

 

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2020年になってひのさんが描いてくれた少女Bちゃん。2年後に新作が出るとは!

 

セーフのお札が!わたし死んでもラーメンがあればいくらでもよみがえるな。

 

オリキャラとして優秀だそうです。まじかよ。ありがとうございます。 

 

そんなこんなで、約3日間にわたってわたしの二次創作がタイムライン上を席巻したわけです。さらに、年が明けてからもこの記事を読んだ友達が描いてくれたりして。もううれしいやらはずかしいやら。乗っかってくれたみなさま、ありがとうございます。

自分の似顔絵が女体化されて二次創作される、なんてふつうしない経験ですからね。

自分のようで自分でない、うれしいけどはずかしい。パンスト姿であんなにはずかしかったのだから、見るのに年齢制限が必要なイラストだったらどうなってしまうんだろう。はずかしすぎて死んでしまうのかもしれません。ちょっと気になるので誰か送ってくれませんか。あっ、いやこれは自分の感覚がどうなるのかを調査するためでして、ええ知的好奇心ってやつなのですよ。いやだなぁ。

 

 

 なお、少女Bちゃんの作りかたは作者のあやとうさんがめっちゃ詳しく載せてくれてるので、みなさま気が向いたらどうぞ。ほら、ラーメン食べてるときに起動したりするとなにかご利益があるかもしれない。

 

なお、最終的にはおっさんに戻った。

 

※2019/1/15追記 嘉晶さんと海亀しほさんのイラストを追加

大地の芸術祭2018に行ってきた。後編

 

 

前回の記事の続きです。


大地の芸術祭に行ってきた。芸術のことはまったくわからないのだけど、とにかくすげぇ!!って気持ちだけはあふれまくってきたので、とりあえず書かせてほしい。

 

 

松代エリア つづき

松代エリアがあまりにもおおかったので途中で分割してしまった。バランスがわるくて申し訳ない。とりあえず続きです。

 

奴奈川キャンパス

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この旅行3つめの廃校。こちらの校舎はいままでのより新しめ。D331「奴奈川キャンパス

 

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きれいな壁だなぁとおもって近づいてみたら……

 

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ぜんぶこれ彫刻だった。うそだろう。まじかよ。D332「大地のおくりもの」という作品。

 

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中にはカフェもある。(遅かったので閉店していた)

 

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「彩風」。きれいで鮮やかだけど、よくよく見ると仏教がモチーフ。番号はなし。なんで?

 

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書で作った凧D341「天上大風」。

 

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D343「ライトの養育所」。心がざわつく。

 

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影が回りながら左右に揺れるD342「アコーディオン

 

奴奈川キャンパスは数多くの展示があって、ひじょうに興味深かった。写真で上げているのは一部だけなので、よかったら足を運んでみてください。光源が移動することで、影が左右に動く「アコーディオン」が特によかった。

 

まつだい「農舞台」

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かわったかたちの建物である。わくわくする。

 

松代エリアの拠点施設である、「まつだい「農舞台」」にやってきた。通常は17時までだが、イベント期間中は営業時間を延長することがあり、当日は19時までやっていた。その他の展示を見てからでも展示を見られるというわけだ。ありがたい。

しかし、おなじ拠点施設でも、「キナーレ」や「絵本と木の実の美術館」には作品No.がついているのに、ここにはついていないのはなんでだろう。

 

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D350「「イダキ:ディジュリドゥとオーストラリアの大地の音」展」

 

夏に行ったマニアフェスタでタカアシガニリドゥを先に見てしまっていたので、「おお、これが本家本元のディジェリドゥかー!」という感想。ディジュリドゥ(イダキ)とはオーストラリアの先住民族アボリジニーの楽器だそう。大地の芸術祭のプログラムのひとつとして、ディジュリドゥのコンサートもやったそうだ。

 

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D058「「関係 - 黒板の教室」(教育空間)」。すべてのものが黒板でできた教室。

 

机や床・壁・椅子にいたるまですべてが黒板になっているという作品。なんとも落書きのしがいがある、とおもっていたら、落書きは推奨されているらしい。「落書きを書いたすべてのひととのコラボレーション」がテーマなのだそうだ。ちなみに、「Bちゃん参上」はわたしじゃないひとに書かれた。

 

あと、まったく展示とは関係ないのだが、トイレがすごかった。

 

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見るからに異彩を放つトイレ。

 

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中もすげぇ!!そのまま入って……

 

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えええええ……!!

 

入ったら最後、どこが出口でどこが個室なのかわからなくなるという仕様。すげぇ!

まつだい「農舞台」に来たらトイレにもぜひ。

 

松之山エリア

いよいよ時間も遅くなってきた。2日目の宿に向かう。
松之山エリアに宿を取ったが、今回は温泉ではない。松之山温泉もいいところなんだけどね。

 

三省ハウス

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こちらも廃校を利用したドミトリータイプの宿泊施設。1枚目は翌朝撮影。

 

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中身はそのまんま学校。夜の学校ってテンションが上がりませんか。

 

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ドミトリーなので、男女別の相部屋。わたしのところは8人部屋でした。

 

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食堂。ご飯とお味噌汁はおかわり自由。おいしかったです。

 

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Y109「Lost Winter」。三省ハウス内にもアートがある。

 

こちらの作品は20時からの25分間、宿泊者限定のナイトプログラムがある。ふつうに見てもおもしろい作品だけど、ぜひ泊まってご覧いただきたい。

 

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朝食。お米がほんとうにおいしい。

 

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三省ハウスにはもうひとつアートがある。Y045「ラトビアから遠い日本へ」。

 

じつは夜間は立入禁止になっているエリアに、もうひとつアートがあるのだ。せっかくなので、見ておこう。ラトビア生まれの、すべて一品ものの家具という作品である。

 

越後松之山「森の学校」キョロロ

3日目は引き続き松之山エリア。「キョロロ」からのスタート。三省ハウスからもほど近い。

 

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松之山エリアの拠点施設、Y019「越後松之山「森の学校」キョロロ」。煙突のような塔がある。

 

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Y041・Y102・Y103・Y104「空想×体験!里山のミクロとマクロのいきものラボ」の一体。段ボール熊。

 

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常設展示のひとつ「おもしろボックス」。アイドルがよく番組でやらされるやつ。

 

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ずいぶんと馴れ馴れしい侵略者。

 

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「志賀夘助コレクション」もキョロロの常設展のひとつ。ここには蝶の標本が山ほどある。

 

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これ、香川照之さんが着てるやつじゃないの?

 

「キョロロ」は自然科学をテーマとした研修施設だそうで、中には生きものをテーマにした展示がたくさんある。塔の上まで登れるので、ちょっとたいへんだけど、ぜひとも上ってもらいたい。天気が良ければ、きっとすごい景色が拝める、はずだ。

なお、当日はざんねんながらものすごい雨だったことを付け加えておく。

 

最後の教室

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Y052「最後の教室」。旧東川小学校をほぼまるまる舞台にした、大規模な展示。

 

この旅5か所目の廃校はこの作品。光と影を巧みに使ったそのさまは、とにかく深く印象に残った。Y101「影の劇場 〜愉快なゆうれい達〜」もおなじ会場で展示されている。

 

夢の家

とにかくインパクトのつよい作品がおおかった3日目。そのなかでも1、2を争うほどインパクトがあった作品でした。作品No.はY013。

 

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外観は一見ふつうの民家のようだが、入るとちょっとただごとではない雰囲気。

 

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宿泊することもできる、その際はこちらのパジャマを着用。

 

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TVの画面がDVD読み込み中のままになっていたのもきっとアートの一環のはず。

 

こちらの作品は泊まった旅行客が、見た夢を備え付けのノートに書き記すところまでが作品になっている。写真撮影は自由だが、そのノートだけは撮影厳禁となっていた。

その寝室が、あまりにもすごかったのだ。

 

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寝室は4つあり、各部屋ごとに色が決まっている。青に緑。

 

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寝る場所はベッドではなく、棺のなか。めちゃめちゃこわいんですけど!!!

 

4つある寝室は2階にあり、2階は2つのフロアに分かれている。階段が2つあり、階段の上に2つづつ部屋があるようなかたちだ。

ひとつめのフロアは寒色系の青と緑。もうひとつのフロアはどんなのだろう。

 

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紫の部屋。こわいが、少し荘厳な気配もする。そして……

 

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赤の部屋である。こわい!こわすぎる!!

 

ほかの3色もすごいが、この赤の部屋はとくにすごかった。

めちゃめちゃ不穏である。心がざわざわする。本能が「ここにいては危険だ」と警告を発し続けている。部屋が赤いだけでこんなに落ち着かないとは。金田一少年の事件簿で赤い部屋のホテルに泊まる話があったが、金田一よく泊まれたな。

 

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じつは階段の下から丸見えなのでした。しかしそれにしてもこの不穏さよ。すでに上に上がりたくなかった。

 

津南エリア

続いては津南エリアに足を伸ばした。ここでお昼ご飯の予定を取っているのだ。スムーズな移動がカギとなる。「土石流のモニュメント」「サイフォン導水のモニュメント」をさらっと見学して、駆け足で回る。

 

ワープクラウド

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小学校→繊維工場と移り変わり、現在はアートに、M058「ワープクラウド」。

 

見た目からしてさいこうにわたし好みだったわけだが、中の展示もすばらしかった。工場の期間のほうがながかったようだが、廃校にカウントしてもいいのだろうか。6か所目。

 

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球体が等間隔に吊るされている。作品の中に入ることもできるが、ぜったいに手を触れてはならない。

 

2枚目、3枚目の写真を見てほしい。真横から見ても、斜めに見ても、必ず球体の消失点がわかるようになっている。少しでも触って球体の位置がずれてしまったら、この作品は意味をなさなくなってしまう。

 

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2階には球体が地面に置いてあった。この球体が下に落ちていくイメージなのだろうか。

 

越後妻有「上郷クローブ座」

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M052「越後妻有「上郷クローブ座」」。お昼の目的地はここだ。

 

この「クローブ座」でお昼を予約していたのには理由がある。このレストランがなんと、作品のひとつになっているのだ。

 

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レストランのプログラム、M064「上郷クローブ座レストラン 「北越雪譜」」。

 

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うまそうな写真マシマシでお届けします。

 

スライドや実演を交えて、ひとつプログラムが終わるごとに料理が一品ずつ運ばれてくるというしくみ。自家製ハムはチャーシューかというおもむき。とてもジューシーでおいしかった。さいこうのおにぎり、さすが新潟の米はちがう。その名にたがわぬうまさ!!

スライドや実演はすべてこの津南地区の歴史のはなし。料理を運んでくれるおばちゃんたちの幼少期の話もあった。

 

津南ミュージアム・オブ・ザ・ロスト

クローブ座」とおなじ敷地内にあるM065「香港ハウス(建築設計)」内で行われていた展示。建物はM065だが、この展示のNo.はM066。ちょっとややこしい。

 

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写真に偶然写り込んでいたいたひとをフォーカスした作品。

 

写真はとうぜん、だれかを狙って撮ったものだ。だがこれは、その背景に偶然写り込んだ「だれか」にスポットを当て、「このひとはどんなひとなのだろう」と人物像を浮かび上がらせていくという作品だった。おもしろい。上の4枚、どのひとがどれだかわかりますか?

 

中里エリア

いよいよ旅行も終わりに近づいてきた。今日のうちに神奈川まで帰らなくてはならない。ギリギリまで新潟をたのしむのだ。ここも印象的な作品がおおかった。

 

日本に向けて北を定めよ(74°33’2”)

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左側がそう。N010「日本に向けて北を定めよ(74°33’2”)」。右は鳥居。

 

右側の鳥居はこの大地の芸術祭が始まるずっと前から元々あった名物鳥居だそう。この大地の芸術祭のアートではないが、いわゆる野良アートと言ってもいいのではないか。

この鳥居と「日本に向けて~」のツーショットは大地の芸術祭のポスター等にも使われる、ひじょうに有名な組み合わせなのだそうだ。

 

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しかしほんと、天候に恵まれなかったのだけが悔やまれる。

 

たくさんの失われた窓のために

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N028「たくさんの失われた窓のために」。屋外に突然現れる窓。

 

この作品は窓から見える風景も作品のうちであろう。作者が作った枠だけを、たとえば東京の丸の内に持っていっても、おそらく成立はしないのではないか。

前回の大猫行列のときもおもったのだが、アートの範囲とはなんなんだろう。そんなことをかんがえさせられる作品だった。そしてざんねんながら、この光景はおそらく作者の意図しない状況なのだろうな、ということもかんがえた。

 

ライトケーブ

時間的にもいよいよ最後の作品だ。清津峡渓谷トンネルの奥にある、大地の芸術祭を代表する作品に会いに行こう。

 

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トンネルの中をひたすら進む。平日の、終了間際の時間ということもあって、ひとはまばらだった。

 

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途中、数か所横穴があって、柱状節理(ちゅうじょうせつり)を間近で見ることができる。

 

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なぞの輝く構造物があった!とおもったら仮設トイレだった。かっこいいな。工事現場とかにあってほしい。

 

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アートの一環だろうか。いちばん奥の横穴は異次元空間のようになっていた。

 

いよいよ、トンネルの奥にたどり着いた。わたしがこの「大地の芸術祭」でいちばん見たかった作品である。

 

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この景色を独占できるという贅沢。土日は2時間待ちになることもあるそうだ。N080「ライトケーブ」。

 

この雄大な景色を水面で反射させるという作品。ひとがあるくと水面が揺れるため、ふだんはなかなかこれだけの景色を見ることはむずかしいだろう。

写真ではわかりづらいが、左右にひとがひとりだけ歩けるスペースがあり、反対側に行くことができる。

 

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反対側から見た図。こちらはなにかのカプセルのようだ。吸い込まれてしまいそう。

 

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正面側からは清津峡の雄大な自然を眺めることができる。この景色に、ことばはいらない。

 

ほんとうに受付終了ギリギリの時間に行ったため、トンネル内はかなり駆け足になったが、だれもいない独占状態でこの風景を見られたことに満足している。

 

わずか3日ではぜんぜん見足りないほどの大規模な芸術祭だったが、長年気になっていたイベントに参加することができて、とても満足な気分だ。

3日間付き合ってくれた友人のみきぽさんには感謝でいっぱいである。また3年後、「大地の芸術祭2021」が開催されたあかつきには、ぜひまたちがう作品を見にいきたいとおもう。

 

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清津峡には温泉もある。日帰り温泉の「よーへり」に寄って旅を〆た。これは入るアート。

大地の芸術祭2018に行ってきた。前編

 

新潟県では3年に1度、まち全体を使った、ちょう広大な芸術祭が行われる。それを知ったのはいつのことだったか。なんとなく、「おもしろそうだなー」とおもっていた。芸術のことなんかぜんぜん知らないくせに。

ただ、積極的に関心があったわけではない。なにかの折に思い出しては、ああ、そういえばそんなのがあるって言ってたな、おもしろそうだよな、とおもっていただけだ。ずっとそんな距離感でいるのだろうとおもっていた。

だが、今年仲良くなった友達のみきぽさんが、同行者を募集していた。なんでも、学生時代にこのイベントでボランティアをしていたことがあるという。一緒に行けば案内をしてもらえるということになり、気がつけばとんとん拍子に話が進んでいた。あのイベントに、ついに行く日が来てしまったのである。

 

大地の芸術祭」に。

 

8時に待ち合わせるはずが、お互い起きれなかったり、旅行の用意を当日していたりして10時集合になった、という些細なトラブルもあったが、無事に新潟に着いた。片道3時間半程度のドライブである。

芸術について語れるほどの知識も理解も持ち合わせていないので、写真と感想を中心にただ書き殴らせていただくことにしよう。

作品の前についているアルファベット+3ケタの数字は作品No.である。今後参加されるときの参考までにどうぞ。

 

 

十日町エリア

とりあえず、まずは十日町市の拠点施設であるT025「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」に向かうことにした。

 

キナーレ 

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最初に見たT373「みずたどり」という作品。

 

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T375「方丈記「試機」」。

 

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T365「Space-time Cave(時空の穴)」という作品はかき氷屋になっていた。

 

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T360「スタンディング酒BAR 酔独楽・よいごま」という作品は

 

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アートを売っていた。アートを売るアート。なんだその概念は。

 

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T379「越後妻有 コラボ甘味屋台」。これも作品のひとつ。スイーツを売っている。

 

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スナックもあった。

 

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これも作品のひとつ。T362「Karaoke & Humankind」。

 

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T378「Publish-Fabric ~地球に編まれる立体 MAGAZINE~」。

 

この作品は、立体としての読み物であり、日々新たな写真や情報を得て編集されていく、というもので、とてもよかった。ライブカメラも組み込まれていた。

まったくもってアートに造形が深くないので、作品を店にしているのか、店であることを前提にした作品なのかもわからなかったが、店舗の作品というものがとにかく斬新で衝撃を受けた。アートってこういうことをやっていいものだったのか。すげぇや。

 

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段ボールでできたT369「A SHELTER OF THE DIGITAL」。

 

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こちらは土嚢のT361「つくも神の家」。

 

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こちらのこの絵は……

 

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特定の位置から見ると、水面に映ったようになる。T352「Palimpsest: 空の池」。

 

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こちらは食べるアート。

 

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室内にも常設の展示がある。T229「Rolling Cylinder, 2012」。

 

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T224「トンネル」見知ったもののサイズ感がちがうというたのしい作品。

 

紹介したいものはまだまだたくさんあるけど、これぐらいにして次へ。

 

鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館

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廃校を利用した建物。この後、山ほど見ることになる。

 

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新作の展示T397「カラダのなか、キモチのおく。」。マムシのなかに飲み込まれて進んでいく。

 

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いろいろなものが吊るしてあってたのしい。

 

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抜けると屋内へ。校舎全体がT173「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」というひとつの作品だそう。

 

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アートがなくともアートっぽいのが廃校という場所。

 

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おばけがいた。女子更衣室に出るとはうらやまし……じゃなかった、けしからんおばけだな。

 

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廃校になる直前の、最後に残った3人の生徒をモチーフにしているそう。

 

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どこまで作品なのか、それが問題だ。

 

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基本的にはいろいろ浮いてる。

 

浮遊感のある展示や、廃校になる前の最後の3人の生徒たちにスポットを当てた作品がおおかった。

 

1日目の夜

初日は移動で時間を使ってしまったので、大きめの施設を中心に巡った。翌日は朝から日帰りで友人のFogさんがいらっしゃるとのことで、越後湯沢に宿を取った。

 

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森瀧のうどんすきを食べた。豪勢に牛すき(一人前1200円)にしてやった。

 

越後湯沢で泊まるならば外せないお店が森瀧。越後湯沢にはスキーで以前何度か訪れているが、ここのうどんすきはほんとうにうまい。関西風の薄味のだしがたまらない。肉のない通常のうどんすきは840円というすばらしいお店なので、貧乏旅行にも最適です。おすすめ。

 

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越後湯沢は外湯がいくつかありますが、かけ流しの「山の湯」がおすすめです。

 

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泊まったホテルの名前がラブホっぽくておもしろかった(いいお宿でした)

 

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宿で作戦会議。行きたいところに印をつけたのですが、どうかんがえてもおおすぎる。

 

作戦会議をしたり、過去の黒歴史日記を見せ合ったりして夜は更けていった。
テンションで黒歴史を晒すと、翌日本気で恥ずかしくなるのでおすすめできません。

 

枯木又プロジェクト

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T268「枯木又プロジェクト」。廃校を利用したアートは2つめ。

 

2日目は、「枯木又プロジェクト」から見学開始。

 

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土器に、草が入っている作品が展示してありました。生命力をあらわしているのかしら。

 

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廃校というだけでエモさが2ランクぐらい上がるのでずるいとおもった。

 

道中に見つけたもの

次の目的地へ向かう途中、目を引くものがあった。

 

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なぜか「スパイラル~推理の絆~」のキャラクターが描かれた家があった。しかも2軒。

 

わたしが高校生だった十数年前にはやったマンガですよ、なんでや。しかも上手い。

テンションが上がって写真を撮りまくっていたら、家からおじいちゃんが出てきたので「いやこれ上手いっすねー!どなたが描いたんですか!?」って軽く聞いてみたら「わたしです」だって。ほんとに!?

なんでも「かわいい絵が描きたくてですね……BOOKOFFって知ってますか?そこで買ったんです。」とのこと。スパイラルの大ファンというわけではなかった。

 

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けいおん!ラピュタも描かれていた。上手い。

 

妻有田中文男文庫

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公民館を改修して作られたT201「妻有田中文男文庫」。

 

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T200「天の光、知の光―Ⅱ」という作品。本が7色に光る!サイバーパンクな世界観!!

 

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おなじ建物の2階に飾られていたのはT344「裏側の物語」という作品。なんのことない絵のようだが……

 

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じつはこれ、影絵なのだ。陰影も。ぜんぶ。すげぇぇぇぇー!!!

 

川西エリア

ナカゴグリーンパークにはたくさんの作品が展示してあるということで、出掛けてみた。この地に展示してあるアートはK094「里山アートどうぶつ園」という名前でまとめてあるそうだ。

 

里山アートどうぶつ園

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府中にある、東京競馬場で見たものとおなじような作品があった。おなじ作者なのかな。

 

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もっとも感銘を受けた作品。「かんがえない」という題がついていた。わたしもかくありたい。

 

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作品ではないが、車のロゴがあまりにもシンプルで衝撃を受けた。

 

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屋内には以前五美大展で話題になっていた「大猫行列」があった。

 

以前の五美大展ではまっすぐに歩いていた猫たちだが、ここではスペースの都合か、弧を描くようにして行列していた。

配置や並びかたががちがうとなると、おなじ作品でもちがって見えるわけで、以前の大猫行列とこれは、おなじ作品と言っていいのだろうか?たとえば、絵であれば額の内側だけで完結しているわけで、どこに持っていってもおなじだろうけども。こういう作品は「どこまでが作品なのか」という作品の境界線がきわめてあいまいで、どうやって見ていいのかわからないところがある。ふしぎである。芸術は奥がふかい。

 

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なお、案内文が「中に猫がいます」ではさすがにまずかったのか、張り紙で訂正されていた。

 

このあと、有名な「光の館」にも足を延ばしたが、雨のため、屋根が閉まっていた。ざんねん。晴れているときにまた再訪したい。

 

松代エリア

へぎそば

新潟の魚沼地方には「へぎそば」とよばれる郷土料理がある。

つなぎに「ふのり」と呼ばれる海藻を使ったそばで、へぎという木の器に盛られて提供されるものだ。

 

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割烹そば処 松苧(まつお)に立ち寄った。

 

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天へぎ(1400円)の大盛(+200円)。ボリュームもじゅうぶん。

 

地元で採れた山菜を天ぷらにしていて、一品ずつ説明をしてくれる。カラッと揚がっていておいしかったなぁ。ふつうのそばよりもちょっと緑がかっていて、コシがつよめのおそばもさいこうでした。また食べに行きたいな。遠いけど……

 

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店の外にはこれもアート。D129「イナゴハビタンボ」はイナゴ型の滑り台。子どもが何度もすべってた。

 

SF (Summer Fiction)

松代支所にも作品があるそうなので見に行った。ずいぶんとお役所も理解があるもんだなぁ。D356「SF (Summer Fiction)」。

 

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あきらかにあやしい倉庫。

 

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なにかがちがうインスタ映えがそこにあった。サイバーパンクな重機たち。

 

踊るダンスフロア。まちがったインスタ映え。なのに、かっこいい。いままでわれわれはこんな重機の一面を知っていただろうか。たとえるなら、メガネを外して髪をほどいた、クラスの地味なあの娘とぐうぜんバッタリ会ってしまったかのような、新たな一面。いや、あの娘はこんなにごつくないな。

 

ドクターズ・ハウス

「医者の家?」どうも興味をそそられない名前だなぁ、とおもっていたのだが、みきぽさんの勧めにより見学することにした作品。だが、結果から言うとこれがめちゃめちゃかっこよかったのです。D330「ドクターズ・ハウス」。

 

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レトロな佇まいに惚れる。どれどれ。中はどんなかんじなのかな。

 

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うおお!銀世界!!一面銀世界だ!!雪が積もってるわけじゃなくて、ほんとうの意味での銀世界だ!!

 

外観と内観のミスマッチさと、それからこの異次元に迷い込んだようなふしぎな高揚感。めちゃめちゃテンションが上がりました。ただ、女性のかたのスカートはおすすめしないかも。

 

この後、影向の家(ようごうのいえ)にも行ったのですが、ここはとても写真では語れないような作品だったので、こちらはまた3年後、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2021」でぜひご覧いただけたらとおもいます。おすすめでした。

 

さて、あまりにも長くなりそうなので、後編に続きます。もしよかったら見てね。