Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

Bちゃんアワード2019~今年出会った音楽たち~


毎年勝手に「Bちゃんアワード」というものをやっている。

いや、なんのことはない、ただ今年買ったCDアルバムのうち、
気に入った10枚を発表しているだけである。

もちろん、選ばれたからと言ってなにがあるわけでもない。わたしの「ツボ」に入った曲が多いアルバムだよ、ってだけの話だ。
そもそもわたし、音楽は好きだけど、語れるほどの音楽知識なぞは持ち合わせていないのだ。
つまり、完全なる自己満足の世界なんだけど、「おー、お前がそんなに言うならちょっと聴いてみてやろうやんけ」って思ってもらえたらうれしいな。

全国流通版もM3で売っている同人音楽も、ライブ会場で手売りしているCDも、新譜も旧譜もぜーんぶいっしょくた。条件はただひとつ、「少年Bが今年初めて聴いたアルバムである」ということ。
4曲以上収録されているCDが対象です。

それでは行ってみよう!

 

 

 

禁じられてはいない遊び/ポップしなないで 2019年

もうね、最高。1曲目の「Creation」だけでもう最高(2回目)
特に2番のサビがほんとにいいんですよ。

心の一部を切り取り離して
みんなの前で、はい召し上がれ
正気の沙汰ではないけれど わたしこれしかないから
上を見上げたら今にハレルヤ 雲になれたらどんなにいいか
きっと明日明後日来年も 5年 6年後 10年経っても

春はあけぼの夏は瞬き 秋冬飛ばしてまた春が来て
わたしの国ではとっても綺麗な桜が咲くから
終わりはあるけど終わることのない 夢を見させて バカでいさせて
裸のまんまで笑ったみんなを 高いところで見下ろし睨みつける

 めちゃめちゃポップなサウンドに乗せて、悲痛なまでの叫び。
この歌詞、刺さるひとも多いんじゃないかなぁ。めちゃめちゃ好きです。

ほかにもMVになぜかU-zhaanさんが出演して度肝を抜いたライブでもおなじみの名曲「丑三キャットウォーク」、伊坂幸太郎が頭をよぎるタイトルの「暗いね、ナハトムジーク」などを収録。
キーボード&ボーカルとドラム&コーラスの2人編成ながら、高い完成度を誇るポップしなないでの実力が存分に発揮されたアルバムです。最高!(3回目)

 

 

 

 

ボーイ・ミーツ・マイナーガール/ぽわん 2015年

存在は知っていたのだけど、聴き始めたのは今年から。元々去年ボーカル・メイビーモエさんがぽわん解散後に結成した「C'mon C'mon」を聴いて、追いかけたいなぁと思ってたら速攻でカモカモが解散→ひとりでぽわん再始動というんだからもう何がなんだか。

とりあえず再始動したぽわんも聴かないとなぁと思ってライブに足を運んで。その場で聴いた「マイナーガール」がすごくよくて、このアルバムを買わせてもらって。

個人的には6曲目の「シャンパチラリズム'15」がすごく好き。ポップで爽快な曲なんだけど、歌詞はヒドいという。でも、このバランスがすごくいい。「マイナーガール」はもちろん「でゅんでゅんTHEわーるど」「Kiss-My-Hoppe2」「女の子と男の子(もえちゃんとくぼたせんぱいver)」と名曲が揃っていて、何度も聴き返したいアルバム。メイビーモエさんもいい意味でいろいろやらかしまくってるので、本格的に追いかけてみたいなぁ。

 

 

 

 

酸素と丘とレンズ/swiss camera 2016年

「見たい!」と3年くらいずっと思い続けながら、活動の場は関西で、そもそも年に数回しかライブをしないバンド・Sucrette。彼女らが2年ぶりに関東に来る~!!と喜び勇んで参加した「11月のフィリアパーティ」で、なんの事前情報もなしに聴いたらバンドなんだけど、これがもうめちゃめちゃよかった。

そしたらボーカルの梶山さんは声優の堀江由衣さんらに楽曲提供してるし、ギターの西崎さんは2002年のファンタジーノベル賞大賞受賞の作家でもあるって言うんだから2度たまげた。

個人的には5曲目の「アニメの世界」がめちゃめちゃよくて。バンド編成ながらバイオリンもすごくハマってて、もう「好き~~!!!」ってなりました。1曲目の「Beautiful World」や7曲目の「ムービートラベル」もいいのでぜひ。
個々の活動もいそがしいのか、頻繫に活動はしていないみたいなんだけど、ぜひとも追いかけてみたいなぁと思うバンドでした。出会いに感謝。

 

 

 

 

SUPER MUSIC/集団行動 2019年

集団行動、フォロワーさんから話を聞いていて、これはぜったいハマるだろうなと思ってライブに見に行って、やっぱりハマった。
特に今年発売したこのアルバム、めちゃめちゃよかったですよ。

基本的に歌詞はあんまし関係ない曲が多いんだけど、「おっきい隕石が降ってきて世界が終わる」という圧倒的な無力感をただ淡々と描く「ザ・クレーター」や、ひたすらに踊れるナンバー「皇居ランナー」、ほのかな恋心が伝わる「スープの秘密」。そして、1曲目アルバムの期待感を煽る表題曲「SUPER MUSIC」……どれもこれも素敵で最高にいい。

来年もさっそくTWEEDEESとの対バンが決まってるとのことで、2020年の活躍にも期待が高まります。9月から3ヶ月連続で配信リリースをしてるので、そろそろアルバムもたのしみにしたいですね。

 

 

 

 

ござる/侍文化 2019年

現代に甦った4人の侍たちによるバンド、侍文化。というとなんかコンセプトバンドっぽいけど、基本的にガバガバなので気にしなくても大丈夫。昨年末から怒涛のシングルラッシュ→待望のフルアルバムと繋げました。1stのミニアルバムもよかったけど、今回もめちゃめちゃいいんですよ。

すっごく個人的な話ではあるんですが、4曲目「HNC」のMVにはわたしもエキストラ出演をしていまして、ばっちり顔も抜かれているので、わたしの友人知人無関係なひとまで、よかったら見てやってください。

その他、ツインボーカルがたのしい「赤い実はじけた恋の味」やロキノン好きにはたまらない「落伍者」ゴリゴリのロック「虚の蛻」など充実の11曲。ライブもたのしいのでぜひ。

 

 

 

 

追憶のネビュラ/ハレトキドキ 2019年

去年紹介したbrinqのユウフジシマさんとボーカルのみさつんさんのコンビ。おふたりともイベントでDJをやったりしていて、個人の活躍も活発みたい。

鮮烈なデビューだった「キスミー」から最新のダンスミュージック「サンシャイン・ラヴ」まで、シングル5曲を含む全15曲というボリューム。3番目のシングル「テルミー」はラップを取り入れた大胆な新アレンジで再登場。

90年代ユーロビートの影響が強いポップサウンドで、TRFとか当時のエイベックス系の曲が好きなかたにはたまらないんじゃないかなぁ。ライブはまだ一度しか行けてないんだけど、すごくたのしかったので、またぜひ参加したいなぁ。よかったらぜひ。

 

 

 

 

ジャイアントパンダにのってみたい/杏窪彌(アンアミン) 2016年

昨年友達から勧められて、定期的にMVを見ていたんだけど、アルバムを買って聴き始めたのは今年から。最高にポップで楽しいミニアルバム。ひとつ前の「不夜城アンアミン」も素晴らしいミニで迷ったんだけど、トータルでこちらのほうが好きかも。

台湾出身のボーカルと日本人のメンバーが織りなす、異国情緒あふれるポップなナンバーが最大の魅力。2018年12月以降、公式のTwitterも稼働していないのが気になるんだけど……

表題曲の「ジャイアントパンダにのってみたい」は音楽も歌詞もMVも、ぜんぶポップでかわいらしいので全人類見てほしい。その他、「夏天(しゃーてん)」や「キョンシーがやってくる!」を中心に、オリエンタルな雰囲気のポップな楽曲が勢ぞろいなので、ぜひとも聴いてみてほしいです。

 

 

 

 

ポプリとふわふわ物語/ポプリ 2019年

「あの」ポプリがついに待望の1stアルバムをリリース!というのも、いままでライブで数々の名曲を披露してたにも関わらず、CDが1枚も出ていなかったからなのでした。

このファーストアルバムは未知らぬ街に現れた女の子「ポプリ」が、街で出会った白猫「サシェ」と共に繰り広げる物語。曲単位で聴いてももちろんいいんだけど、ぜひ通して聴いてもらいたいアルバムだなぁ。

ササキアツシさんの渋谷系ギターポップサウンドと、れいなさんのアニソン・ゲーム音楽・クラシックなど、バックグラウンドの広さと多彩な曲調が魅力。なんといってもライブの定番「しろのふわふわ」や「バジルパスタは裏切らない」「らんたかパレード」といったポップな曲から疾走感のある「星空のバニシングポイント」まで。いろんな顔を見せてくれるアルバムです。

 

 

 

 

Ombre/辻林美穂 2019年

「つばし」こと辻林美穂さんの最新作。「まちカドまぞく」のOP楽曲提供や「異世界食堂」の劇判など、作曲家としても活躍する彼女ですが、シンガーソングライターとしてもすごいんですよ。

太鼓の達人」収録曲の「エクラン・ルブラン」に、自主製作ミニアルバム3作それぞれの表題曲「Pignon」「紡いでゆくこと」「手紙」に盟友ワタナベタカシ(侍文化)との共作「魔法が使えなくなる日」、1日限りのバンド・オレンジからは「横顔」といった、選りすぐりの楽曲を収録。さらにまさかの「夢のデリシャスカロリー帝国」がリアレンジで収録。そこ!?そこ行く!?

さらに歌詞カードの写真にはつばしさんが両手にパンを持っている姿が……!あまりに自然で気付かなかったんですが、リリースイベントで「最近周りで流行ってる『おなじ食べものを両手で持つ』やつをやりました……」って言われたのには衝撃でした。おなじみのつばしラジオも健在。メリハリのついた1枚です。

 

 

 

 

Pastelphonic/V.A. 2015年

ギターポップレストラン(GPR)関係で知り合ったアサヒナユウさんとYamajetさんがかつて頒布していたコンピアルバム。GPR46に出演していたTEAさんやサノカモメさんも参加しているという豪華な布陣です。

GPR主催のなかむらさんにそそのかされて……じゃなかった、勧められてDL購入をしたのですが、やっぱりなかむらさんがイチオシするだけあって、めっちゃいいアルバムでした。

個人的にすごくおもしろかったのはTEAさんの歌う同じ曲を2曲目の「farewell lollipop」はYamajetさんがポップに、9曲目の「Greetings,lollipop」はアサヒナユウさんがしっとりと仕上げて、まったく違う雰囲気にしていたこと。聴き比べてみるのがたのしいですよ。

 

 

 

 

以上でした。

その他、シングルだから紹介できなかった曲とか、この1曲がめちゃめちゃよかった!!とか、そういうのもよかったら紹介させてください。

 

ラブロマ feat.駒形友梨/学園祭学園

われらが学園祭学園の新曲、というか待望のCD化。声優の駒形友梨さんが参加し、バンドの新たな一面を見せた。「おしゃべりバンド」の異名通り、MVも後半はずっとしゃべってるので、こちらもぜひ。

 

 

あのねあのね/マッカチン企画

東方アレンジのパワーポップバンド・マッカチン企画。ジャケットからもわかる通り、めっちゃアジカンをイメージしたイントロ。こういうオマージュ、好きなひとにはたまらないやつです。

 

 

大正カゲキロマン/ポップしなないで

上でも書いたポップしなないで。選んだアルバムには入ってないんだけど、これもほんとうに大好きでめっちゃいいので聴いてほしい。狂気すら感じる語りからの突き抜けたポップ。今年のクリスマスイブに発売された「好きになったような気がしたんだ」という自主製作のアルバムに別アレンジで収録されている曲です。音源化をどれだけ待ったことか……!!

 

 

無為無能の凡人/mamiとm@sumi

音ゲーファンやGPRファンのみなさまにはおなじみ、mamiさんm@sumiさんのおふたりによる共作。今年発売の2ndシングル「奇劇集」からこちらを。この曲ほんと好きなんですよ。レトロな旋律、ポップだけど物悲しい「地獄」へようこそ。

 

君とサンシャイン/Yamajet × サイモンマン

2019年後半、曲単位でいちばん聴いたのはこの曲かもしれません。杉本清隆さんのご友人サイモンマンとYamajetさんの共作。友達のちょめこさんに煽られ……じゃなかった、勧められて買ったのですが(こいつそんなことばっかし言ってるな)、いやほんといい曲ですよね。まぁとりあえず騙されたと思って聴いてみてください。

 

 

さて、ここまで書いて気付いたんですが、このブログの2019年通常記事ってこれが最初で最後なんですよね……ほぼ告知で終わった1年でしたが、来年こそ更新しますので、よかったらまたぜひ。
来年もまた、すばらしい曲たちに出会えますように。みなさまも、もしよかったらぜひ聴いてみていただけたらうれしいです。君に音楽を。