Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

「忘平成会」で、まるごとぜんぶ忘れたかった

 

2018年になって、きゅうに数々のイベントを企画することとなった。

 

きっかけは地味ハロウィンで出会った方々がめちゃめちゃおもしろかったので、
単純にまた会いたいな、話をしたいな、と漠然とおもったことだった。

リンク先は2018年のもの。わたしは2016年から3年連続で参加している。

 

その想いが高じて、今年の2月に行った「地味ハロ同窓会」が最初の企画である。

めちゃめちゃ個人的な日記である。とにかくたのしかった。

 

3月からは個人の主催で15人規模の飲み会をし、4月には30人を集めて花見をした。
あまりにも個人的すぎたので、このへんはいっさい記録に残していない。
ただ、このくらいの人数になると「おいおい会社か」ってかんじになる。

いきおいあまって、5月にはほんとに架空の会社を作った。

めちゃめちゃ盛り上がったし、たのしかったし、正直記事はバズった。

 

夏には花火を見に行ったり、キャンプをした。ほとんど毎月なにかしらのイベントをやっていた気がする。

2年前からの付き合いである、友達のもひもひさんを通じて、千鳥あゆむさんと出会ったのもこの夏だった。
「好きなものを好きなだけ持ち寄って、自由なあんみつを作りたい。」あゆむさんの一言に乗っかって、こんな企画が生まれた。

記事はあゆむさんが書いてくれた。共通の友達のもひもひさんは、否応なしに主催グループに巻き込まれた。

 

もひもひさんもブログを書いていた。アウトプットはだいじである。

 

ここから、もひもひ・千鳥あゆむ・少年Bの3人でイベントを企画するという機運が高まった。
9月には「あついのがやだ、知らんひとがこわい、でも祭りはたのしみたい」という、とんでもないわがままを体現したガバガバなおまつり、通称「ガバまつり」を開催した。

記事はあゆむさん。5時間があっという間に過ぎた。意味がわかんなかったけど、さいこうにたのしかった。

 

もひもひさんは翌日にはブログを書いていた。仕事がはやい。

 

「平成最後の夏」という、わずか数ヶ月で消費されきった言葉をつかうのもいやなのだが、この夏はなんか、遅れてきた青春ってかんじがした。

 

ガバまつりの打ち上げとして3人でコリドー街を歩いていたとき*1、ふとこんな会話になった。

「忘年会やりたい。1年じゃなくて、どうせなら人生まるごと忘れたい」
「われわれの世代なら人生=平成じゃない?平成最後だし平成忘れよう」
「おれの平成を紹介し合おう」
「「それだ」」

立ち話どころか、飲み屋をさがしてうろつきながら話していた企画が、このたび実現した。

 

前置きがながかったが、今年最後の企画がこれだった。

 

具体的には、まず蒲田のスナックを借りた。3人ともDPZの愛読者であり、「宴会と言えば蒲田」というわたしの提案がすんなり通った*2
当初はこのまんま蒲田温泉を貸し切る方向で話が進んでいたが、日程の都合等があり、結果的に蒲田のスナックになった*3。昭和の雰囲気が出てよかった。「なんで?」と聞かれたら平成が終わり、昭和が復権するのだ!!とギリギリ昭和生まれであることにかこつけて強弁しようとおもっていた。

 

そして平成を代表する飲食物を用意するなどした。

用意した食べものは。

狂牛病豚丼*4

ヒ素カレー*5

・偽装餃子*6

ミートホープ*7

などである。なお、没ネタとしては「食べ残し(手付かずのお料理、と読む)」「スカスカおせち」「段ボール肉まん」などがあった。

飲みものは

・スーパーヤリヤリサワー*8

・アル中カラカラハイボール*9

ヤマンバギャルと白ギャル、もしくは下妻物語*10

ストロングゼロ

などが用意された。ノンアルコール飲料として「わたしは寝ていないんだよ!」のコールで提供される「ミルク」も用意しようかという案もあったが、おもにノンアルを欲するわたし*11が牛乳ぎらいなため、あえなく却下となった。

その他、参加者から「平成各年に流行ったお菓子」「平成20年に日本食宇宙食に採用されたので宇宙食」といった平成を代表する差し入れや「地元のおまんじゅう」「家にあったお酒」など、平成とは関係ないがたいへんありがたいものをいただいた。参加者の善意で成り立っている会である。

 

この忘平成会は、官房長官元号発表から始まった。

 

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ジモコロの記事を読んで、ライターの村中さんにオファーをした。

 

続いてはわたしのアイスブレイク紙芝居。

 

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一気に昭和の雰囲気になり、コンセプトがあやうくなった。

 

平成に始まった生配信やキャスのようなものの元祖である。元祖に敬意を表するのはたいせつなことだ。とかなんとか言っているが、おまつりのときに1万円の身銭を切って道具を買ったので、1度で終わらせるのは忍びない。というだけである。機会があればまたやりたい。

 

平成を代表する同人誌の即売コーナーもあった。

 

 

自分の黒歴史を売るはずが、もひもひ・千鳥あゆむ両名による合同誌「少年Bの黒歴史小説を解読する本」まで並んでいて、その場から崩れ落ちた。地獄は作れる。

 

歓談タイムを挟み、平成を代表するプレゼンを行った。
わたしの役目としては、初っ端に極端にレベルの低いものを披露して、参加者の心理的ハードルを下げる、というものだったが、そんな心配など必要なかったほどに、興味深く、おもしろいプレゼンが続いた。結果、わたしだけが滑った。忘平成会なので、そのまま平成の記憶として忘れてもらえてよかった。

 

 

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テーブルの上が「あの頃の友達の家」みたいになった。

 

主催の一員にもかかわらず、写真もほぼ撮らずにただただたのしんでいたのだけど、みなさまのツイートから様子を紹介したい。

 

 

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平成キャラクターの変化についてのプレゼンや、平成を代表するバンドの演奏があった。

 

 

この1年のイベントの企画って正直、めちゃめちゃたのしかったんだけど、くるしかったり、つらかったこともあった。自分の手に持て余すような企画もあったし、綱渡りもあった。
ただ、この3人ならなんとかなるんじゃないか、と信頼できる仲間ができたことは嬉しかったし、なにより企画をおもしろがって参加してくれた、みんながいてくれたことが大きかった。

正直、ただの飲み会を企画するほうが楽だし、ぜったい失敗しないんだけど、やっぱりこういう「へんなこと」をみんなで作り上げていくたのしさを知ってしまうと、もう戻れないなとおもう。これからも自分が「たのしい」とおもえるイベントを企画していきたい。

あたまがわるいので、喉元を過ぎれば熱さを忘れるのだ。まるごとぜんぶは、忘れられないようだった。つらかったことはきれいさっぱり流して、たのしいことだけ覚えていきたい。

願わくば、つぎの元号が終わるときも、すてきな仲間たちと一緒に時を過ごせますように。

 

もひもひさんの記事と

千鳥あゆむさんの記事も貼っておく。

 

 

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打ち上げで行った居酒屋の壁には、平成を代表する流行語が書かれていた。

 

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しかも2ヶ所も。

*1:なお、結果的にコリドー街では飲まずに、新橋の外れの中華料理屋で飲んだ

*2:なお、主催は3人とも蒲田とはまったく別の場所に居を構えているため、この提案により単純に移動がめんどくさくなった

*3:この時点でもはや蒲田である必要性がまったくないような気がするが、気にしてはいけない

*4:おいしい豚丼であった

*5:おいしいカレーであった

*6:おいしい餃子だった

*7:おいしいソーセージだった

*8:けんぜんなカクテル

*9:けんぜんなハイボール

*10:白と黒のカクテル

*11:こう見えて下戸である