Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

きみはディーンズバーガーを食べたか

年明けにドムドムハンバーガーの記事を書いた。

その時に知ったのだ。「ディーンズバーガー」というお店を。

 

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ディーンズバーガーとは、かつてドムドムハンバーガーを運営していた、

ダイエー系列の(株)オレンジフードコートが2015年につくった

あたらしいハンバーガーショップの業態であるらしい。

 

www.daiei.co.jp

 

これがなんと、日本に1軒しかないのだ。

しかも場所はなんとおれの住む神奈川県。

横浜市にある、イオン戸塚店の中だ。

 

これはもう、行くしかないだろう。

 

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上記ニュースリリースの中にあったメニュー表。すでに今はないメニューが多い。 

 

正確に言うならば、ディーンズバーガーは1軒ではない、いや、なかった。

上のニュースリリースの通り、最初にディーンズバーガーに転換したのは、

おなじ横浜市にある金沢八景店だ。

 

domdomhamburger.com

 

だが、誕生からわずか2年で、ふたたびドムドムへと戻っている。

この間にドムドムの運営は新会社に移っている。

これは、ドムドム一本で勝負するという決意のあらわれなのだろうか。

 

さらに、2015年に「ディーンズバーガー」の新店舗としてオープンした

北九州市イオンモール八幡東店も2017年に閉店。

結果として言えば、ディーンズバーガーは日本にただ1か所になったのだ。

 

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毎日お得なランチセットもある。

 

そして、このディーンズバーガーが入っている、イオン戸塚店は1月末で閉店、

2019年にリニューアルオープンする、ということが決まっている。

リニューアル後にディーンズバーガーが残っている可能性は、低い。

 

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カウンターのメニューを撮るのは、かなり勇気がいった。

 

いましか食べられない、いまを逃すと二度と食べられないかもしれない。

そんなあいつに、会いに行く。

 

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2018年1月現在のメニュー。

 

イオンのフードコート内ということもあり、

あまり「健康志向の新業態」というかんじはない。

用事のあと、閉店間際に行ったせいもあってか、お客さんは3組ほどしかいなかった。

 

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まずはビーフエッグバーガー。

ディーンズバーガーと名乗りつつも、包み紙はかんぜんにドムドムである。

 

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青々としたレタスがこれでもかと入っていて、ビーフパティと目玉焼きの間に、

粗く切られた野菜が入ったサウザンドレッシング風のソースがかかっている。

ソースの主張してくるタイプのハンバーガーだ。

名前のわりに、あんがい優しい味わいだった。

 

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続いてはグリルチキンバーガー。

 

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めっちゃくちゃ肉厚のチキンステーキに、ネギ風味のソース。

ジューシーでうまい。めちゃくちゃ「肉食った!」感がある。

いやそれにしてもこの厚さはやばくないですか。

 

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下のバンズとおなじくらいの厚さですよ。

へたなファミレスのチキンステーキよりも、ぜんぜんぶ厚くないですか。

(さすがにサイズはハンバーガーサイズだけどさ)

紙を開いた瞬間におもわずテンションが上がってしまったよね。

 

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最後に控えしはディーンズバーガー。

お店の名前を冠した看板メニューのはず。さぁ、お味はどうだろう。

 

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ハンバーガーにチーズ、タマネギの輪切りに厚切りトマトとケチャップ、

レタスの上にはフレンチドレッシング風のソースと、くし形切りにしたゆで卵。

単品480円という高価格ハンバーガーだけのことはある。

まぁ、まずいわけはないよね。約束された勝利の味。

しかし、ハンバーガーにくし形切りのゆで卵って、なかなか衝撃のビジュアル。

いや、食べやすさという意味ではじゃっかん難があるような気もするけど……

でもその、インパクト重視の攻めていく姿勢、きらいじゃないぜ。

 

そして、今日食べたハンバーガーにはぜんぶ、

これでもかというくらいレタスが入っていた。

もしかしたらディーンズバーガーとはレタスなのかもしれない。(極論)

 

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通常のドムドムメニューもあるみたい。

でも、せっかくだったらオリジナルのメニューが食べたいかな。

過去にはドムドムの主力メニュー、甘辛チキンバーガーが

メニュー入りしたこともあったみたい。いまは確認できなかったけど。

 

できてから、2年とすこし。

日本に1店舗、今年の1月で閉店、ほんとうに今しか食べられないお店。

軽い気持ちで訪れたけど、30分程度の滞在時間でも色々と感じるものがあった。

立地条件、お店のコンセプト、変わるメニュー、既存店との差別化。

そして、運営会社の変化と、お店の知名度

 

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きっと、このまま消えていくんだろうなぁ。そんなことをかんがえた。

試行錯誤の末に生まれて、鳴り物入りで期待されて、右往左往してなくなっていく。

それはきっと、傍から見たら迷走って言われることなのかもしれない。

でも、ぼくらだってそうやって生きている。

すんなりうまくいくことのほうが少ないじゃないか。

 

だから、こんなお店もあったんだなって、せめて記録に残していたいな、とおもった。

近い将来、またドムドムが盛り返したら、

きっとディーンズも浮かばれるとおもうんだ。

 

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閉店売り尽くしセールの案内でも、カーリーポテトの広告がうまく印刷されていない。

せつない、なのにキマらない。そんなところもすきだぜ。