新潟県はラーメンもすごいぞ
新潟、という言葉からどんなイメージをうけるだろうか。
魚沼産コシヒカリ、米どころ、日本酒……
ちがう、ちがうのだ。たしかにお米がうまいのはみとめる。
ただ、やつのすごさはそれだけじゃない。
新潟県はラーメンもすごいのだ。
前々回の記事
の前後に新潟県のラーメン屋さんをめぐってみた。
麺→米菓→麺の旅である。見事なまでに炭水化物しか食べていない。
糖質制限ダイエットへの強烈なアンチテーゼだ。
関東から北上して、まずは燕市にむかう。
インターの出口に道の駅の広告が出ていたのでつい寄り道してしまった。
「地場産」という単語は「ただそれだけでひとを引き付ける言葉ランキング」の
ベスト3に入ると個人的にはおもっている。
燕市はものづくりのまちらしく、さまざまな道具・工具が展示してあった。
5色のスプーンとフォークだ。
塗装はしておらず、玉虫のように、光の加減や見方で色が変化するらしい。
なんだよこれ。子どものころにもらったら、ぜったい食事がすきになるにちがいない。
飛び出す手紙「ポップアップレター」。
細かい切れ目がたくさん入っていて、ちょうど3Dのようにでてくるようになっている。
社長の顔が飛び出してくるとちょっとびっくりするけど、使い道がたくさんありそう。
おもしろい、おもしろいぞ新潟!!
アルミ缶クラフトセット。
板金屋さんが加工につかうハサミや掴み箸のセットなんだけど、
こういう売り出しかたがあるんだなぁーとおどろいた。
ちゃんとした工具だけあって、お値段もそれなりにするけど、
日曜大工をする家庭にはいいんじゃないでしょうか。
夏休みの宿題とかにもよさそうな気がする。
スコップ型のスプーンと片側がスパナになっているスプーン、カラビナマグ。
ああー、おしゃれじゃないですか。
こういうのがさりげなく出てくるカフェはぜったいにいいお店だとおもう。
スパナスプーンには「【注意】スパナとして使用しないでください」の文字が。
「ナットを回したいけどこれしかない」って状況はそうそうないような気がするけど。
いかん、寄り道がすぎた。
おもしろそうなものを見つけるとついつい長くなってしまうのが、僕の悪い癖。
あ、アフィリエイトはやり方がわかんないので設定してないです。
気になったら見てみてくださいな。
そんなわけで、お昼はこちらへ。
80年以上続く老舗らしいんだけど、お昼時には30人くらいの行列ができていました。
すごい人気だなー。
とりあえずチャーシューメンをたのんでみた。
うおあ。
昔はやった背脂チャッチャ系もおどろくビジュアルのしょうゆラーメン。
さりげなく餃子もめちゃめちゃでかいんですけど。
麺もめちゃめちゃ太いんですけど。
背脂のバリアを突き抜けて、一気に湯気が吹きあがってくる。
めっちゃ熱々じゃないか。だまされたぜ。
しかしこの見るからに濃厚そうなスープ。
いやー、ぜったい濃いよな、これ。
まただまされた。
なんだよ、魚介系のダシがきいためっちゃあっさりなスープじゃないか。
背脂と一緒に飲んでもちょうどいい濃さ。
人は見かけによらないってやつだ。
燕市に住んでいるひとはきっとこのラーメンからこういうことを学ぶのだろう。
めっちゃからそうな見た目の牛すじ煮込みも、すごくおいしかったです。
そしてまただまされた。(ぜんぜんからくなかった。お子さまも安心)
どうでもいいことだけど、水を入れるコップが
関西人御用達のモロゾフのプリン容器だったのでなんかおちつきました。実家か。
さてさて、おかきもたくさん買ったので、帰路につきますよ。
すっかり暗くなったので、晩ごはんを食べて帰りますか。
新潟市のはずれ、旧巻町にある「こまどり」。
こちらのお店も、夕食時ということもあって、20人以上の行列ができていました。
新潟県民、ラーメンすきなんだねぇ、なんておもったのだけど、
いや、どうかんがえても昼夜食べに来てるやつのほうがラーメンすきだろう。
玉子とバターコーンをトッピングしたところに気持ちの高ぶりをかんじてほしい。
まずはひとくち……スープが濃い!!なんだこれは!?
そう、このお店はついてきた割りスープで、
味噌ラーメンの濃さを自分のすきなように調節して飲むというお店だったのだ!
割りスープを入れるごとに、かなり味が変わっていくのもおもしろかったです。
あたらしいエンターテイメントに遭遇したような気持ち。
つけめんならともかく、まさかラーメンでスープ割りをするなんて、
おもってもいなかったぞ。すごいな、新潟!
あと、さすがにここでは頼まなかったんですが、
このお店でもギョーザがめちゃめちゃでかかったです。
新潟県ではラーメン屋のギョーザはでかくなきゃいけない条例でもあるのだろうか。
すごいな、新潟!!
さてさて、こんなわけで新潟のラーメン屋さんをめぐってみたのですが、
新潟県のすごさはこんなものじゃないのですよ。
新潟のご当地ラーメンはなんと5つもあり、通称「新潟5大ラーメン」というらしい。
・新潟市旧巻町の「割りスープ付き濃厚味噌」→こまどり
・新潟市の「煮干し風味のあっさり醤油ラーメン」
・長岡市の「こってり生姜醤油ラーメン」
ちょっと!そんなにたくさん食べられないんですけど!!
次に来たときは別のラーメンを……いや、でも今回食べたお店もまた食べたいぞ。
いや、そもそも米どころなのだからご飯もおいしいに決まっている。
日本海で獲れた新鮮な魚介類も……
うーん……こんなになやむことになるとはおもわなかったぞ。
いままであまり詳しく知らなかったけど、ラーメン王国……
いや、たべものの帝国じゃないか。勝てっこないぞ、こんな県。
すごいな、新潟!!!
妙高とん汁ラーメンなるものも売り出そうとしているらしい。
たのむからこれ以上おれを惑わせないでほしい(食べたくなっちゃうから)