Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

fantastic music!「イエロー・シアン・マゼンタ」のライブを観ろ!

音楽がすきだ。ライブがすきだ。

 

理論めいたこととか、むずかしいことは正直よくわからない。

ただ、小さいころから音楽がすきで、歌うのがすきで、

-ざんねんながら、そんなにうまくはなかったけど-

ずっと音楽と一緒に生きてきた。

たのしいとき、つらいとき、わすれられないあの日、苦い思い出、

ぜんぶがぜんぶ、音楽に彩られた人生を歩んできた。

「Do You Believe In Magic?」

音楽という、魔法のチカラを信じている。

わからないなりに、いいものはいい、と言えるだけの耳は持っているつもりだ。

 

そう、「また」なんだ。

おれのすきなインディーズバンドについて語る企画・第3回。

もうわかってるとおもうけど、まただまされたとおもってくれないか。

聴いてみてください。たのむよ。

 

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ロックなんだけど、どことなく和のイメージが漂う、イエロー・シアン・マゼンタ。

ボーカル・ギターの杉浦啓介さん

ベースの大森なつはさん

ギターの山内かなえさん

ドラムの宇都弘平さん

の4人のバンドです。

男女比がちょうど2:2ってのもなんかめずらしいような気がする。

 

ロックバンドって、基本的にヴォーカル・ギターが作詞作曲をしているフロントマン、

というパターンがおおい(ような気がする)のですが、

このイエロー・シアン・マゼンタもその例に漏れず、

ボーカル・ギターの杉浦さんがすべての曲の作詞作曲を行っています。

 

なんというか、ちょっとかわった独特なメロディー。

ロックであることは間違いないんだけど、そんなにロックロックしていないというか、

なんとなく和風なかんじのする音、というのもあるんだけど、

杉浦さんの歌いかた自体も、そんなに激しくなくて、ちょっとやさしいかんじ。

きっとフジファブリックとか、くるりの影響を受けてるんじゃないかなぁ、と

なんとなくおもったりします。

そのあたりがすきなかたは、きっと間違いなく好みだとおもう。

 

そしてこのバンドのよさ、というのはもちろん楽曲もそうなのですが、

ライブのパフォーマンスにあるとおもうのです。

パフォーマンス、と言っても、何か特別な楽器を使うわけでも、

ましてや食パンを投げたりするわけでもないのですが*1

 

上のMVでも、ギターの山内さんがずーっと左右に身体を揺らしながら

演奏しているんですが、もうメンバー全員、特に大森さん・山内さんの女性陣が、

ほんと、とにかく楽しそうに演奏するんですよ。

大森さんなんかもう、ずーっとニッコニコ。

ライブ中の笑顔の比率がありえないくらいたかい。

 

圧倒的な演奏技術でクールにキメるバンド、というのももちろんかっこいいんですが、

音楽の、演奏するたのしさが伝わってくるバンドってのも、これまたよくないですか。

 

メンバー同士が視線合わせて演奏するシーンもおおくて、

ほんと観ていて楽しいバンドなんです。

雰囲気というか、空気感がものすごくいい。

まさに、この4人だから出せる音だし、この4人じゃないといけないバンドだとおもう。

※さいきんはキーボード・ナカノサキさんのサポートが入った

 5人編成のライブも何度かあるようです。

 こっちのライブはまだ見れてないので、ぜひ観てみたいな。とおもいます。

 きっと、これもすてきなステージなんだろうな。

 

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なので、もちろんMVもいいんだけど、個人的におすすめしたいのは

こういうライブ映像のほう。

この「僕らの故郷、黄金の国ジパング」はおれのすきな曲のひとつ。

日々の生活や将来への不安や心配も感じつつ、

それでも君と一緒なら大丈夫だ、とやさしく歌う杉浦さん。

ちょっと楽器の手が空くと、すぐに手拍子をして、お客さんをノせようとする

大森さんと山内さんのたのしんでる具合も、とってもいい。

宇都さんのドラムも、これめっちゃうまくないですか。

これ、人気が出る要素しかないやつだとおもう。

 

そしてなにより、イントロから間奏、アウトロまで全編に渡って登場する

印象的なギターリフが、とにかくまぁかっこいいんですよ。

そして「はぁードッコイ!」「イーヤーサーサー」と、妙に盆踊りみたいだったり

(まさか中森明菜さんのほうじゃないよね……?)、沖縄っぽかったりする

まさに「日本」らしい合いの手もたのしいです。ああ、日本のロックよ。

でも、これがぜんぜんダサくなってなくて、絶妙にマッチしてて気持ちいいんだ。

このバランス感覚も魅力のひとつだとおもう。 

 

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個人的に、大森さんの笑顔がいちばんあふれているなぁー、とおもうのがこちら。

「かなしい」という曲。2年くらい前の映像なんですけども。

もうめちゃめちゃたのしそう。いま人生でいちばん幸せです、みたいな表情。

この笑顔、もうさいこうじゃないですか。

 

元々、おれが彼らのことを知ったのはライブの場で、

お目当てのアーティストさんのライブの対バン相手として出られていたのがきっかけ。

その時に曲のよさ、演奏のうまさももちろんながら、

この大森さんや山内さんの弾ける笑顔、

そして先ほど書いたとおり、バンドの空気感とか仲のよさが伝わってくる雰囲気が、

ものすごくいいなぁー、とおもったのがきっかけなのです。

ここまで「おれたちはいま、さいこうにたのしいぞー!」って

気持ちが伝わってくるバンド、今までほかにあったかな?っておもうくらい。

それぐらい強烈な印象を受けたのですよ。

 

そして、さっきからほとんどライブのたのしそうさ、しか

書いていないような気もするのですが、

映像観ていただいてもわかるように、彼ら演奏もめっちゃうまいですからね。

出演するライブの本数も毎月多いし、まさにライブバンドと呼ぶにふさわしいです。

 

そして、ライブ音源もいくつか発売されているので、想い出として買うのもよし、

正式な音源と比べてみたりするのもよしです。

ライブ盤って本当の一発勝負なので、出したがらないバンドもおおいらしいですが

きっと技術に自信もあるし、なによりこの空気感を伝えたい!

って気持ちがつよいんじゃないでしょうか。

ファンとしても、定期的に新作が出てくれるのはうれしいです。

MVとして上がっていない曲のなかにも、いいのがたくさんあるんですよ……!

 

さて、そんなイエロー・シアン・マゼンタ。

ネクストブレイクが期待されるバンドが集まったサーキット、

KNOCKOUT FESにも出ていたりするので、もし機会があればぜひ聴いて、

観て、この空気感を感じていただければとおもいます。

言っときますけど、テンション爆アガりまちがいなしですからね!

イエロー・シアン・マゼンタ、おすすめです!!

 

 

あたらしいMVも公開されてた。なんなんだとおもうこのタイトルからのカッコよさよ。

 

 

 

音楽連載記事いちらんはこちら

*1:POLYSICSの昔やっていたパフォーマンスとして一部で有名なやつ。最初は小袋に入っている煎餅を投げていたが、「痛い」とクレームが殺到し、食パンになったそう。なんだそれは。