Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

hilarious music?「学園祭学園」がやばすぎる!

音楽がすきだ。ライブがすきだ。

 

理論めいたこととか、むずかしいことは正直よくわからない。

ただ、小さいころから音楽がすきで、歌うのがすきで、

-ざんねんながら、そんなにうまくはなかったけど-

ずっと音楽と一緒に生きてきた。

たのしいとき、つらいとき、わすれられないあの日、苦い思い出、

ぜんぶがぜんぶ、音楽に彩られた人生を歩んできた。

「Do You Believe In Magic?」

音楽という、魔法のチカラを信じている。

わからないなりに、いいものはいい、と言えるだけの耳は持っているつもりだ。

 

まぁ、「また」なんだけどさ。

おれのすきなインディーズバンドについて語る企画・第2回。

とりあえず、乗せられたつもりで聴いてみてください。

 

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バンドであってバンドでない、ついそんな表現をしたくなってしまうバンド、

学園祭学園。

ボーカル・アコースティックギターの青木さん

ベースの市川さん

パーカッション・コーラスの阿部さん

ドラムの栗田くん

なくてはならないサポートメンバー、エレキギター・手拍子・その他の小松さん

5人編成のバンドなのですが、2人のギターがアコギとエレキで分かれていること、

ドラム以外にパーカッションがいる、というちょっと珍しい編成が特徴です。

5人編成のバンドだと、ボーカル、ギター、ギター、ベース、ドラムか、

ボーカルがギターを兼任して、キーボードが入るパターンが多い気がします。

ボーカルの青木さんはニコニコ闘会議でのMCなど、ソロでも活躍が目立ちますが、

バンドとしての彼らもすごいんですよ。

 

さて、この学園祭学園の「嘘」。

 

聴いた瞬間になんか、星野源さんの姿が浮かんできませんか。

個人的には、ロック、ラップ、ポップといったジャンルの中に

「『星野源』ってジャンルがあるんじゃないか。」という主張をしているのですが。

だってほら、星野源さんの曲ってどれもみんな、ぜんぜんちがう曲なのに

聴いた瞬間に「あっ星野さんだ!」ってすぐわかるくらい特徴的じゃないですか。

あれはもうポップじゃなくて「星野源」ってジャンルなんだとおもうんですよ。

 

その観点から言うならば、この学園祭学園の「嘘」って曲は

ジャンル:星野源 に分類される曲なんじゃないかと。

たぶん、とってもポップなバンドサウンドかつ、

メインギターがアコギってところが星野さんぽく感じるのかな、とおもうんですが。

(もう少し音楽に詳しいかたなら、もっとちゃんとした説明ができるんだろうけど)

でも、星野源さんの曲が好きだってかたは、きっとこれも好きじゃないだろうか。

 

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星野さんの曲のなかでも一番雰囲気近いな、とおもったのは「ギャグ」。このサビの後ろで暴れるベースよ。

 

そして、この曲のもう一つの魅力は歌詞なんですよ。

特に2番の

「今、最悪の幕が上がる
夢の余韻を掻き消すように
始まった日々は冴えない上に
モブと見紛う主人公
快速の二駅 潰される心に似た
何かを守ってへたくそに笑う」

って部分、自分の境遇と重ねてぐっとくるのは、きっとおれだけじゃないはず。

動画に歌詞が出てるので、もし「ブログの文章を見ながら曲聴いたよ」ってかたは

ぜひもう1回、歌詞を見ながら聴いてみてもらえませんか。

 

そう、この曲は冴えない日々からの脱出を図りたいけど、

実際にはできない、そんなことができるわけもない。

そんなおれたちに向けた、学園祭学園からの応援歌に聴こえませんか。

現実逃避の空想に耽って、嘘にすがったっていいんだ。

いつかきっと、この世界で共に笑おう、君の物語は続いていくんだよ、と。

 

そしてもう1曲、ぜひ聴いていただきたい曲がこちら。

 

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ドラムは栗田くんの第一形態だそう……いまとぜんぜんちがう!まじか!別人かとおもったよ!

 

小松さんがギターを弾かずに、鉄琴やタンバリン、手拍子に写真撮影までこなして

ステージ上を動き回っていますよ。なんだよこの楽しそうなステージは!

 

この「wants」という曲、おなじメロディを延々と繰り返すだけなんですが、

楽器の叩きかたでちょっとづつバリエーションをつけているパターン。

そして3分すぎ、ついにギターの手も止めて手拍子に、

それを見たドラムも叩くのを止めてスティックで拍子を取り始めます。

そこから約50秒、曲を構成するのはベースと手拍子のみ、という異常な事態に。

 

ただもうこの、ベースの市川さんが上手い!

先ほどの「嘘」だと楽器がみんな入っているので、

もしかしたら聴き取りづらい部分もあるかもしれませんが、

この部分を聴くとベースのうねりっぷりがよくわかります。

そう、学園祭学園はドラムとパーカッションでリズムを刻んでいるからか、

ベースがけっこう自由に暴れてて、すごく耳に残るんですよ。

こんなにベースラインが聴き取りやすいとおもったバンドは初めてだよ!

 

各々のメンバーもみんな上手いな、とおもいましたが、

市川さんのベースはほんと、群を抜いて上手いです。ヤバいよ!なんなのこのひと!!

 

で、

 

楽曲のよさ、演奏力の高さはなんとなく伝わったのではないかとおもうのですが、

じつはこれ、学園祭学園の魅力の一面にすぎないのですよ。

彼らの本当のやばさは、MC。トーク力。

文化放送インターネットラジオ、超!A&G+で放送中の

「学園祭学園プレゼンツ 喋れ!学園祭」に小松さんを含めたメンバー全員で出演中。

ちょっと長いですが、ほんと死ぬほどおもしろいのでぜひ30分間お付き合いを。

もし「そんな時間取れねーよ!」ってかたは12分00秒からのコーナーだけでもどうぞ。

 

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すげぇサムネイル。

 

いかがでしたでしょうか。バンドマンとは到底おもえないトーク力。

基本的に彼らはアニメやゲームの話題がおおくて、

じつはおれもそんなにわからなかったりするのですが、

それでもついつい引き込まれてしまう、しゃべりのおもしろさ。

基本的にメインで話すのは青木さんですが、うまく話題を回していく阿部さん、

要所要所で笑いをかっさらっていく市川さん、

口数は少ないけど、口を開けばセンスの光る栗田くんと小松さん、

このバランスはかなりのものです。お前らバンドマンとかぜったいうそだろう。

 

と、思いきや。

ちゃんとした音楽の話もできるんですよ、彼ら。

時間がないかたは、霜柱の話を飛ばして2分55秒からどうぞ。

 

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自分たちのイベントの話よりも霜柱で盛り上がるメンバー

 

「編曲の重要性」という地味な話について解説する小松さん。

おれがすきなのは基本的にバンドサウンドがおおくて、

自分たちで作詞作曲をして、スタジオでみんなでセッションをしながら

アレンジをしていく……というパターンのひとたちがほとんど。

作曲と編曲がほとんどバンド内で完結してしまっていて、

編曲の重要性というものに気づかないことがおおかったんですが。

 

たとえば、この48グループみたいなアイドルだと、

編曲者の差ってめちゃめちゃ大きいのですね。

今回はブラスについての話だったのですが、

他の楽器も気にして聴いてみたら、じつはすっごくおもしろいかも。

いや、この発想はぜんぜんなかったので、ほんとうにいい勉強になりました。

おもしろいだけじゃないってのがスゴイぜ!!

 

じつはこのイベント、Twitterの相互さんに誘われて現地に参加していたのですが、

このあと「アレンジのわるい例」という話をし始めて、

それがもうめちゃめちゃ盛り上がったのですよ。もちろん放送はできないでしょうが。

でも、ただ「ダメ」「好みじゃない」って言うだけじゃなくて、

「この音のこういう使いかた、ぜんぜんうまく生かせてない。もったいない」って

音楽を愛する者目線の話だったので、すごくおもしろかったです。

 

ちなみに、動画でもちょろっと触れてますが、この直前は

ハードオフモーニングスターを買う話」をしていました。

あと「毒手裏剣に『動作確認済』って書いてあったら確実にひとが死んでる」とか。

話題の幅がおかしい。

 

あと、最初にライブ動画を載せた「嘘」。

2ndシングルで、こちらは全国流通盤が出ているのですが、

表題曲の「嘘」、C/Wとしてこちらも名曲「黄昏間際」、そして「嘘」の別アレンジ。

3曲に加えて、4曲目に17分に渡るMCが収録されています。

(ちなみに1stのときは32分でした、MC。)

 

1~3曲をすべて足した時間よりもしゃべってる時間のほうが長いという。

ただ、このトークもお腹抱えて笑うくらいおもしろいので、

ぜひとも聴いてみていただきたいとおもいます。

 

そんなこんなで、音楽もトークもやばい学園祭学園。かなりおすすめです。

ちょっと……いや、かなり異色のバンドだけど、ぜひ気にしてみてね!

 

手拍子の難易度が異常におかしい曲。なに食ってたらこんな曲作れるんだ。

 

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