お茶漬けに合う「あられ」しらべ
お茶漬けがすきだ。
おコメとお茶という、日本の主食と飲みものが合わさった料理だ。
日本のこころ、と言ってもいい。
これをきらい、というひとはそうそういないだろう。
しかし、先日たまたまお茶漬けにかんしていろいろと検索をしていて、
サジェストに気になる言葉を見つけた。
「お茶漬け あられ いらない」
な、なんだと……!あのあられがまたいいというのに。
ようし、わかった。
そんな君たちに、「ほしい!」といわせる、
お茶漬けにぴったりのあられを見つけてやろうじゃないか。
わけあって、いま我が家には山ほどおかき・あられ・おせんべいの類がある。
よりどりみどりとはこのことだ。
さっそくこの中から、お茶漬けに合うあられを選んでやろうじゃないか。
茶-1グランプリの開催である。
みなのもの!であえー!であえー!!
・タニタ食堂監修のおせんべい 甘塩味(栗山米菓)
今年初めて買ったなかではいちばんのヒットであるこちら。
塩味なんだけどほんのり甘くて、アーモンドの香りがたまらない。
歯ごたえもあって、かなりうまい。
ようし、じゃあさっそく行ってみようじゃないか。
違和感がすごい。
かなり硬めのハードな食感がわるい意味で目立ってしまっている。
そしてほんのり甘いアーモンド風味の味と、しゃけ茶漬けの合わなさもすごい。
アーモンドと食塩って鉄板の組み合わせじゃなかったのか。
お互いの自己主張がつよすぎた。ごめん、きみのいる場所はここじゃなかったようだ。
きみはやっぱりお皿の上が似合う。
お茶漬けと合う度★☆☆☆☆
・よくばりあられ(三幸製菓)
三幸製菓の新商品。来月発売だそうですよ、奥さん。
あっさり軽い食感で、これまたうまい。
TVを観ながら食べていると、いつのまにかなくなってしまっている系のやつだ。
3つのあられがどれもご飯に合いそうな気がする。
塩味がついているので、しゃけとの相性もばっちりのはずだ。
しょっぱい。
うま塩で、しゃけ茶漬けの塩分との相乗効果を狙ったが、
裏目に出てしまったようだ。
元々のしゃけ茶漬けもしゃけの塩がきいてるもんな……
なにごとも過ぎたるはなお及ばざるが如し、ということだ。
きみもここにいるべきではなかったようだ。
こんな使いかたをしたおれを許してくれ。
お茶漬けと合う度★☆☆☆☆
・マヨネーズおかき(加藤製菓)
みんなだいすきマヨネーズ味のおかき。
毎年これを買いに新潟に行っているところもあるくらい、すきなおかきだ。
しゃけとマヨネーズのコンビネーションといったらないだろう。
ほら、ムニエルとか、マヨネーズ焼きとか。
これはどうかんがえても勝利を約束された味ではないか。
マヨネーズの風味が全体をまろやかにしている。これは……うまいぞ!
おかき本体のサクサク感も申し分なく、お茶漬けに合う感がすごい。
この記事を書くために改めて調べたら、このマヨネーズおかき、
伊勢丹のおつまみお菓子ランキングで第一位を獲得しているそうだ。
わわわ、とんでもないものをお茶漬けにぶち込んでしまった。
お茶漬けと合う度★★★☆☆
・ふんわり名人 もも味(越後製菓)
これ入れたらどうなるのか、気になるじゃないですか。
ちなみに、そのままたべると本当にももの味がして笑えてくる。
でも、いい意味でおかきっぽさがないので、
そういうスナックだとおもえばぜんぜん違和感ないし、おいしいのです。
そういえば何年か前に、ポテチのもも味って出てたよね。
意外や意外、食感がさいこうにいい。
ただ、水分を吸ってしまうとかんぜんに溶けてしまうので、
時間との勝負だ。一気にかきこめ!!
事前に気になった、ももの味はほのかに後味としてあらわれる。
気にならなくはないけど、なくはない、といった味わい。
でもせっかくだから、こんなもったいない食べ方はするべきじゃないですね。反省。
お茶漬けと合う度★★☆☆☆
・ゆかり棒(新野屋)
これねぇ、ほんとすきなんですよ。
ほんのり甘くて、ちょっと酸味のある赤しそ味。
まさしく「ゆかり」の味のおかき。
じゃっかん変化球気味だけど、これも毎年新潟で必ず買って帰る
レギュラーメンバーなんです。
さて、ゆかりとご飯の相性はだれもが知るところ。その実力をみせてくれ。
これはうまい!
ゆかりの風味がお茶漬けを包み、マイルドになって一体化している。
さすがはゆかり、やはり君を信じてよかった!
やや甘めの仕上がりにはなるが、これは大多数のかたに支持いただけるのではないか。
隠し味にきかせてあるえび粉も、
魚介つながりでいい風に作用してくれたのかもしれない。
お茶漬けと合う度★★★★☆
・天然甘えびあられ(山文)
これも毎年必ず買うレギュラーの一角。
マヨネーズ味がついていて、名前に反してちょっとジャンクな味わい。
でも歯ごたえもあって、えびの風味がたまらないんですよ、これ。
ほんとにうまいので、ぜひ買ってみてください。
全国の三越や東急百貨店に出店してるらしいですよ。
しょっぱい。
しょっぱさ再び、である。
単体ではものすごくおいしい甘えびあられなのに、まさかの展開だった。
あまり塩気がないもののほうがうまくいくのかもしれない。
主演の俳優と女優が両方魅力的でも、いい映画になるとはかぎらない、ということだ。
お茶漬けと合う度★☆☆☆☆
・マカダミア ソフトおかき プレーン味(岩塚製菓)
まさかのマカダミアナッツの投入で驚かされた一品。
でも、柿の種にはピーナッツも入っているし、
チーズアーモンドというおばあちゃん家で出てくる定番のおかきもある。
そうかんがえると、マカダミアナッツのおかきが生まれたのも必然だとおもわないか。
ひじょうに軽く、サクサクふわふわした食感でうまいこのおかき、
お茶漬けの中でどんな化学反応を見せてくれるだろうか。
きみ、けっこうフツーだね……
硬すぎても違和感がのこるが、やわらかいとすぐに水分を吸って
食感がなくなってしまう、という気付きを得た。今後の役にはきっと立たないけど。
素材を味わうというだけあって、かなりあっさりさっぱりとした味付けが、
お茶漬けにかんぜんに飲まれてしまっている。
とおくでマカダミアが手を振っているような味わいだった。
お茶漬けと合う度★★☆☆☆
・柿の種(浪花屋製菓)
試供品で申し訳ない。
抽選でめちゃめちゃいただいたんですよ、この柿の種。
でもこの柿の種はすごい。柿の種を初めて作った元祖のメーカーらしく、
しょうゆと唐辛子のからさのなかにも、お米の味がしっかりします。
ちなみに、ピーナッツは入っていませんでした。
ついに出たベストカップル!!
ほら、柿の種って冬にこたつでお茶を飲みながら食べるだろう。
元々お茶との親和性がひじょうに高いのだ。たぶん。
甘辛い味付けがしゃけとけんかをしないかと不安になっていたのだが、
ぜんぜんそんなことはなかった。
ほんとめちゃめちゃうまいんですよ。
柿の種、おまえがナンバーワンだ……!
お茶漬けと合う度★★★★★
意外や意外、いろんなおかきを試してみたけど、
いやー、案外いいひとって身近にいるもんなんですね。
柿の種のお茶漬け、手軽だしうまいし、
ほんとうにおすすめなので、ぜひ試してみてください。
おれたちのたたかいは、まだまだこれからだ!