Low cost, Low price & High return

音楽に対してはまじめに、それ以外はゆるゆるとへんなことを。月に何度か、不定期に書き綴ります。

ダサい格好で飲み会に参加した

 

「じぶん至上一番ダサい格好で集まって飲む会をやりたい。」

平成最後の夏、そんなツイートがバズっていた。

へぇー、なんだそれは。おもしろいな。

そう思いながら眺めていたのだが、実際にそれをやろうというひとがいるのだという。

誘われたので行ってきました。

 

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ダサい飲み会を企画してくれたかたは直接面識のないかただが、

おれの友だちと仲のいいひとなのだという。

今回は友だち経由でお声かけいただいた。

いったいどんなひとたちが集まるのだろうか。

興味半分、こわさが半分、そんな気持ちで日々を過ごした。

 

グループトークで予定をまとめていく。

諸々の事情を総合した結果、7月7日の土曜日に決行することとなった。

史上最大にダサい七夕である。

短冊に「ファッションセンスが良くなりますように」と書く必要がある。

 

だが、開催の二日前。事件が起こった。

 

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ダサさに対する向き合いかたがすごい。※画像は一部加工抜粋をしてあります。

 

この気持ちはわかる。

おれもふだん、自分がダサメンであるという自覚はある。イケてないのだ。

華やかなかっこよさとは縁が遠い。

 

だが、いざダサい格好をして集まるとなると、

「ちがう!こんなんじゃぜんぜんダサくない!」

と叫びながら、タンスの中の服を出しては投げ捨ててゆく自分がいた。

おいお前、ダサいんちゃうんかったんかい。

 

己の中で、ダサさに対する意識が変わった瞬間である。

そうか、おれはダサくなかったのだ!!

 

しかし、この参加者の方々の熱意はすごい。

中途半端なダサさを許さぬ厳しさがある。

生きるか、死ぬか。

 

「半端なダサさを晒すくらいなら、参加しないほうがマシ。」

なんという潔い姿であろうか。彼の想いが、おれたちの心に火をつけた。

なまじ醜態をさらしては、彼の魂に申し訳が立たぬ。

そうだ。われわれはいま、一途にダサさを追い求める求道者となった。

 

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そしてダサさに対する向き合いかたがすごい。※画像は一部加工抜粋をしてあります。

 

ダサさとは何か。噴出する想いの数々。嗚呼!

未だかつておれたちは、ここまでダサさと向き合ったことがあっただろうか。

もう一度言おう。われわれは本気だ。

 

先ほどはつい「ダサくなかったのだ!」などと血迷ってしまったが、

冷静に鏡を見ると猛烈にダサい男が立っていた。

傷つき、傷つけられるのはもうたくさんだ。

おれの格好で、ほかの誰かが涙する姿は見たくないのだ。

 

ならば、問おう。

愛のあるダサさとは、いったいなんなのか。

いいだろう。

その答えを、いまここで出してやろうじゃないか。

 

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腕が日焼けでえらいことになっているが、これは狙ったダサさではない。

 

おれのすきなバンド、「カラスは真っ白」のライブグッズTシャツである。

断っておくが、おれはこのバンドを愛している。

このシャツを「ダサい」などと言うやつがいたら確実に見開きでぶっ飛ばす。

だが、どう贔屓目に見ても、このかわいらしいデザインのTシャツを

30代男性が日常使いするのは無理があることにはご納得いただけるのではないか。

 

もちろん、ライブグッズなのだから、日常使いは考慮されない。

じゃあライブに着ていけばいいじゃないか、とおもうだろう。

だが、このバンドは2017年、惜しまれつつも解散している。

おれが彼らのライブに足を運ぶ日は、もう来ない。

 

だが。

今日こそはダサい格好をする日である。

すなわち、おれがもう、二度と着ることはできないと思っていたこのTシャツを

いま一度着ることが許される、最初で最後の日なのではないか。

 

これが、おれの出した答えである。

今日のおれはひと味もふた味もダサいのだ。誰にも文句は言わせない。

 

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ダサさが写る角度に反映された。

 

上着を着よう。

これはおれがかっこいいとおもって一昨年買った服である。

ざんねんながらダサいものがなかったので、しかたなく床に3日間放り投げておいた。

いいかんじに、よれよれのしわくちゃになったところがダサいだろう。

 

おい誰だ、ポイントのチェック柄がダサいなんて言ったやつは。

これはおしゃれポイントだぞ、わかってんのか。

 

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ズボンはこいつだ。

 

黒いズボンを履こう、と思ったが、

そう言えば先月整理してしまったばかりだったのだ。

上着同様、おしゃれなズボンしかないのだが、しかたない。

アクセサリーに頼るとしよう。もう見えてるけど。

 

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100円ショップにやってきた。おまえもダサくしてやろうか。

 

今回のコンセプトはおれの黒歴史である。

自分が本気でかっこいいとおもっていた、どうかんがえてもダサいあのかっこうだ。

高校を卒業してはや10数年。いまこそなつかしいあいつに会いに行こう。

 

ただ、予算の関係がある。おれはいま求職中の身。無駄な買い物は避けねばなるまい。

それっぽく見えるもので代用できるものはしておこう。

そしてこういうものを買った。

 

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100円で、ダサさは買える。いいですか、ここテストに出ますよ。

 

ガーデニングチェーンとS字フック、そしてスポーツ用のサングラスである。

ああ、ちゃんとしたひとに買ってもらえれば、おしゃれな実用品となれたものを。

己の運命を呪ってくれ。わるいな。

 

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ちゃんとしたチェーンのように見えるが

 

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じつはS字フックでひっかけているだけだ。

 

〆て200円でインスタントダサが完成した。

 ダサくないはずのものがダサくなった瞬間である。

かわいいは作れる。同時にダサもまた、作れるのだ。

 

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ライブシャツついでに、ライブグッズは身につけたい。

 

左から、ロックバンド・侍文化イラストレーターの中村佑介さん、

2人組ユニット・OTOIGI、ポップバンド・ボタントビートのグッズである。

デザイン的にはどれもかっこよかったりかわいらしかったりなのだが、

なかなか30代男性が身につけるには抵抗のあるものばかり。

缶バッチやキーホルダーはなかなか持ち歩きづらいのだ。

いいや、ぜんぶつけてしまえ。ダサくたっていい日なんだもの!!

 

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ネコのブローチも。

 

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ちなみに目が光る。

 

これもおもしろくて、かっこいいとおもったのだが、

なかなか身につける機会のなかったものだ。ぜんぶつけてしまえ。

ひとつひとつはかっこいいが、ごちゃごちゃしてるとダサくも見えてくるだろう。

たまにはすきなものを身にまとうのもいいものだ。

 

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あと、扇子も買った。

 

センスのあるなしにかけているわけではない。

高校生のころ、やたらと扇子にあこがれていた時期があったのだ。

うちわじゃだめだ。あれはかっこよくない。この和の雰囲気がいいのだ。

いまの100均はなんでも売っている。いいところだ。

 

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チェーンを2つ買ってしまったので、ボタンにひっかけて腕に巻いた。

 

これはやばい。かなり破壊力がありそうだ。

なかなかのダサさになったのではないか。

昔のおれが見たら、目を輝かせてあこがれるにちがいない。

 

そして、実はこの前に、髪を切りに行くタイミングを逃して、

そのまま10日ほど旅行に行ってしまっていたのだ。

髪の毛はかなり伸びた。帰ったらすぐに切ろう。ええい、うっとおしい。

そうおもっていたタイミングで、このダサい飲み会の連絡が入った。

 

髪の毛を切ったら、さわやかになってしまうのでは……

 

髪を切るのは中止だ。清潔感のなさが、きっとダサさにつながるはずだ。

会場でのひと笑いのために、自分史上でも1、2を争う髪の長さとなった。

 

以上がおれのダサい格好のコンセプトである。

それでは、いざ会場に向かうとしよう。

 

 

 

会場に向かうまでの間に気づいたことがある。

 

家から駅まで、めっちゃつらい。

 

そうだ、ここはまだやさしい空間ではないのだ。

地元で周囲から突き刺さる、白い視線。

いや、実際はみんなそれほど見ていないのかもしれない。

だが今日は自分から率先して、ダサい格好をしているのである。

そりゃあ、自意識過剰もしかるべきである。

 

電車に乗っても落ち着かない。

立っているひとがいる程度には混んでいる車内で、

おれの隣にだけだれも座らなかったのはちょっと心が痛んだ。

いや、こんな格好だからそりゃいやだろうけど。

 

ほかの参加者からも

「電車でとなりのひとがチラチラ見てきます」

「周りがこっちを見ている気がするので、空いてる先頭車両に移りました」

「先に着いたのでお店の前にいますが、店員さんが目を合わせてくれません」

などと連絡が入っていた。よかった、皆おなじつらさを味わっていたのだ。

おれたちは、ひとりじゃない。

 

いや、いまおもえば、会場で着替えればよかったものを、

なぜむき出しのダサさで向かってしまったのか、というところなのだが。

感覚がマヒしていた、としか言いようがない。

 

★ダサい格好のままで会場に向かうのはおすすめしません。

 近くのトイレ等で着替えましょう。

 

 

 

さて、いよいよ会場入りである。

会場は新宿だったのだが、予想外におしゃれなお店でびっくりした。

 

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このお店がいまから、ダサに蹂躙される。

 

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お料理もひじょうにおしゃれでおいしかった。

 

自己紹介がてら、順に自分の服のコンセプトを説明する。

なお、写真は飲み会終了後、極力邪魔にならないところで撮影をしたものである。

また、この飲み会中に地震が発生し、ちょっとしたパニックに陥った。

われわれの想いはひとつ。

「さすがにこの格好では死にたくない」だった。

さすがにそうである。だってダサい自覚があるんだもの。

 

さて、それではみんなの格好を紹介させていただこう。

 

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ダサッ!

 

こちらのシャツもライブグッズだそうだ。

「ライブグッズ=ダサい」の公式は、音楽好きの間ではほぼ共通認識になっている。

「うわぁ、ダサいなぁ」と言いつつ、ファンは今日も推しバンドのグッズを買うのだ。

※もちろん中にはダサくないグッズもあります

 

また、腰に巻いているのは学生のころにかっこいいとおもっていたベルトだそう。

「ぜんぶこれ10年ものです!!」と笑顔の彼女。物持ちがよすぎなのでは。

 

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ダサッ!!

 

こちらも長年愛用していた服を久々に外に着てきたそう。

ボロさがダサさになるか、という観点からのチャレンジである。

ちなみに、雪駄も普段から愛用されているものだそうだ。

また、本来は「サイズの合わないブカブカの帽子」も着用していたが、

現地でサイズが合うひとがおり、譲渡が成立した。なんだそれは。

 

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ダサいぃぃぃ!!

 

「NICE DESIGN」と書いてありつつ、まったくナイスでないデザインなのがいい。

マクドナルドの「クォーターパウンダー」の販促品であるそうだ。

なんか文字がたくさん書いてあるやつがあったなとおもってたけど、

こんなんも作ってたんかマクドナルド。

ズボンはダボっとしたやつだが、親に「タヌキの●玉みたい」と言われて

思わず納得してしまったため封印したのだという。捨てなかったんだ。

さらに、ダサさを極めるために、なんとすっぴんできた彼女。

役作りならぬ、ダサ作りへの執念が半端ない。さすがに公開できませんが。

 

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ダサすぎる!!!

 

「ハルキっぽい」シリーズの作者で友人のもひもひさん。サングラスが被った。

売れないYouTuber「もひちゃんねる」のもひもひという設定で現れた。

ポイントは「チャンネル登録お願いします」の字幕が出るのでズボンは白、

上着はインパクトを出したいのでごつめ、ということだった。

動画とプライベートは別にしたいタイプなので、無断の撮影は断るとのこと。

「あっ、すみません。いまちょっとプライベートなんで。」設定がこまかい。

 

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イケメンなのにダサい!!

 

原宿のアパレル関係で働いていたという彼。

このシャツはコロッケさんのものまねライブで買ったのだという。

「おれ、自分でおしゃれだって自覚はあったんですよ。

それでこれ、普通にいいなって思って買ったんですけど、家に帰ってその……」

 

わかる、ライブはひとをくるわせる。音楽だけじゃなかったのか。

 

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ダッサ!!!!

 

友人のTKMさん。「特になにもコンセプトはない」と言っていたが

なんだこの絶妙なダサさは。目がちかちかする。

ポーズもいいかんじにダサい。

「サイズの合わないブカブカの帽子」の譲渡先であった。

3人目のサングラス着用者である。

 

★ダサ要素を構成するために、われわれはサングラスに頼りがち

 

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ダッセェ!!

 

タテとヨコの縞模様に黄色のウインドブレーカーにビニール袋。情報量がおおい。

シャツがヨコ、スカートがタテ、ビニール袋が奥行きを

そしていまを生きる自分自身が時を表現している。

四次元空間がコンセプトだ、と話されていた。設定がめちゃめちゃ細かい。

薬屋のビニール袋がいい味を出している。本屋のビニール袋ではこうはいかない。

あと、ウインドブレーカーに、なくさないように収納袋がくくりつけてあって、

それがまたいい感じにダサくなっていて爆笑を誘っていた。さいこうです。

 

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なつかしいダサさー!!!

 

実際に小学校のころに着用していたものだそう。

10代の可愛い系アイドルがめちゃめちゃはやってたころの小学生だ。いた!!

「わたしはこれがかわいいと思ってたんですけど、3歳下の弟の卒アルを見たら、

こういう服を着た女の子ってぜんぜんいなかったんですよね……」

わずか3歳の差なのに。卒アルでジェネレーションギャップを感じたパターンだ。

 

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アップでもダサい

 

あと、これは意識したわけじゃなかったそうなのだが、

「メイドインパラダイス」って書かれているのをほかのひとたちに発見されて、

現地でめちゃめちゃいじられてた。

 

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乗っかったタイプのダサさ。

 

むかし勤めていた会社の地域清掃で配られた、関係者用のシャツだそう。

既存のフォーマットに乗っているのに、妙に素直になれずに

ハートの色を変えているところがダサい。そしてネコなんや。という。

でも、なんでそんなシャツをいまだに大事に持っているのか。こんなにダサいのに。

ほんと、みんなそうだけど、そういう愛を感じるとこ、すきだよ。

 

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うわぁぁぁダサいー!!

 

こちらは「1つ1つはいまも使っていて気に入っている服だけど、

組み合わせると致命的にだめになってしまう」というパターン。

黒いシャツに花柄のスカートを組み合わせてしまうのがダサいポイントなのだそう。

男性だと柄もののズボンはなかなか上級者向けなので、

おれのようなダサメンではそもそも買うこと自体もないのだが、

女性だと組み合わせ次第で一気にダサくなってしまうのだ。おそるべし。

 

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ダサ……ん?

 

いやいや、スポーティじゃないか。かっこいいぞ、ふつうに。

あなたはいったいどこがダサいというんだ。

 

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足元に注目。

 

ウェアはアディダス。靴はニューバランス。靴下はナイキ。

こういう方々はみんなメーカーを合わせてくるのがふつうらしい。

どれも一流ブランドのいいものだが、これも組み合わせでダサくなる例だ。

 

なお、バッグは会社に行くときのきれいなものを持ってきており、

「どこに行くにも致命的に合わない格好」だと話されていた。

TPOから壊していくタイプの高レベルなダサさだ。

 

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あああああ!ダサいー!!!

 

初対面の2人だが、いいかんじにまたこれがダサい。

「2人で「ブラザー」とか呼び合ってそう」とか

「ライブを後ろで腕組んで見てそう」なんて意見が出た。

右のかたはカタカナで書かれた文字がひじょうにダサく、

左の彼はこのシャツのバンド状況まで、愛を込めてダサさを巡らせていた。

 

★ダサさを目立たせるにはTシャツがいちばん有効な手段。

 

さて、それではいよいよおれのかっこうを披露するとしようか。

ご覧いただこう。

 

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優勝を狙いにいったダサさ。

 

ベルトのながさが微妙で、思いっきりびろーんとなってるところがポイントだ。

この角度だと見えづらいが、右の足には上に載せた写真のようにチェーンを下げた。

なお、このかっこいいシャツは「そのチェックのワンポイントがダサいー!!」と

言われてしまったため、このあと速攻で処分された。

 

さて、並み居る強豪を抑えて優勝したのは……

 

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貫禄のダサさ。

 

友人の惰眠さんだ。

中学生当時の学校指定ジャージ、ピンクのパーカー、ドクロのTシャツという

見事なまでのダサコーデで優勝を勝ち取った。

ちなみに、撮影時に「ジャージに書いてある苗字が映り込む」という理由で

こういうかっこうになっているが、飲み会ではシャツをインさせていた。

 

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チェーンもかぶった

 

「これ、実は中学のころ塾に行ってた格好なんですよね……

上着だけ着替えて、それで……」と語る惰眠さん。

 

パーカーは「SUPER NOVA!!」と書かれていて、これがまた秀逸なダサさだった。

また、中学当時の巻き取り型のイヤホンを装備していて、

これもノスタルジックダサとしていいアクセントになっていた。

「イケメンなのにダサい!!」「イケメンにダサさが勝った瞬間!!」と

文句なしの圧倒的なダサさで優勝となった。格好よすぎるぜ。ダサいけど。

 

元々のTwitterでバズった企画では、いちばんダサいひとは飲み代がタダ、

という企画だった。

今回はそういうことはなく、ただダサい格好で飲むだけ、という話だった。

解散直前に、おれがみなさんに聞くかたちで急遽No.1を決めることとなったのだ。

聞いた理由は単純に気になったからだが、その場で参加者のひとりが言った

「ダサさに貴賎なし。みんなダサい!」

という一言に思わず全員が熱い拍手を送った。

 

だれひとり、傷つくことなく。傷つかせることなく。

愛のあるダサさを共有できて、みんなの格好にお腹を抱えて笑った会だった。

ひとり、またひとりと参加者が登場するたびに「うわダサッ!!」

言ったほうも言われたほうも笑顔になる、そんな会だった。

 

またぜひやりたいな。こんどはぜひ冬にでも。

ダサクリスマスとかどうでしょう。

 

★彼女ができる予定はないのか、という質問はしてはいけない。

 

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ダサカップル合わせをした

りんごジュースを8種類飲みくらべてわかったこと。

突然なのですが、この前長野に行ったとき、こんなものを見つけたのですよ。

 

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うわお、りんごジュースがいっぱい!!

 

りんごジュースの山だ。りんごジュースだけで冷蔵庫ひとつを使い切っているのだ。

さすがは長野県。りんごへの愛がつまっている。こんな光景見たことない。

品種ごとにジュースを作っているとは、考えもしなかった。

 

ええ、なになに。ふじ、つがる……このへんは知ってる。

紅玉、も聞いたことがある。たしか、生だとすっぱいけど、

加熱してアップルパイにするとおいしいやつってだっけ?

秋映やシナノゴールドは「信州りんご3兄弟」ってポスターが

どこかに貼ってあったのを見たことがある。あたらしい品種なのかな。

 

でもグラニースミスとかブラムリーってのは聞いたことがない。

どんなりんごなんだろうか。気になるぞ。

いや、そもそもだ。りんごジュースってそんなに特徴あったっけか??

果汁100%のものも何度も飲んだことあるけど、

そんなにちがいなんて感じたことはなかったような気がする。

 

こんなにたくさん種類があるけど、ほんとにぜんぶ味がちがうのか?

じつはそんなに変わらないんじゃないの?

 

そんないじわるな考えもあたまをよぎる。

よし、じゃあこれをぜんぶ飲みくらべてみるとしようじゃないか。

 

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ということでぜんぶ買った。7本で2000円くらいした。ただ、冷静になったら負けだとおもった。

 

 せっかくなので、友人たちにもふるまおう、

そしてみんなであーだこーだ言おう、とおもってもう1瓶ずつ買い足した。

後悔はしていない。

 

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しれっと増えているが、シナノスイートはこのサイズが売り切れていたのででかいやつを買った。全8種類。

 

家があまりにも散らかっていて友人を招待できないため、外に出た。

今回はりんごジュースの飲みくらべのために。5人の友人たちが集まってくれた。

 

こうして並べてみると、見た目でそれぞれ特徴があることがよくわかる。

赤から黄色まで、色もさまざま。これがほんとうにおなじ果物なのか。

「つがる」は濁っているし、「シナノゴールド」は透き通る透明感の持ち主だ。

 

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チャート表を用意した。これで味の傾向を分析するつもりである。

 

さて、じゃあ飲みくらべをしてみようか! 

 

 

 

1:ふじ

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さっそく写真を取り損ねたので家での写真です。

 

まずはいちばんオーソドックスとおもわれる「ふじ」からにした。

おそらく、このりんごを食べたことがないというひとはいないだろう。

さて、「ふじ」100%のりんごジュースはどんな味なのか。

 

・いつものりんごジュースの味に近い。

・酸味と甘みのバランスがとれている。オーソドックス。

・蜜の入ったりんごを絞ってそのまま飲んでいるような感じ。

 

参加者の意見を抜粋してみた。

なるほど、いつも飲む「りんご果汁100%」のジュースはこういう味だった。

そうか、いままで気にしたことがなかったけども、あれは「ふじ」だったんだな。 

チャートに記入するならばここだ。

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これを中心に置かなかったことが後々問題となる

 

 

 

2:つがる

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生産量がふじに次いで2番目におおいりんごだそうです。

 

2番目は「つがる」名前は聞くが、

じゃあどんな味だったか、と言われるとなかなか思い出せない。

ジュースにすると、どうちがうんだろう。特徴は出るんだろうか?

 

・香りがいい。にんじんケーキのような香り。

・「ふじ」よりも甘味がつよい。

・後味はさっぱりしていてさわやか。

 

香りが特徴的なのだ。ぜんぜんイメージがちがうのでぜひ飲んでみていただきたい。

「ふじ」よりも甘味がつよいのだが、後味はさっぱりしていて、あとに残らない。

すっと引いていく爽快感がある。

これ、チャートにどう入れたらいいんだ。さっそく迷ってきたぞ。

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悩んだ結果、このあたりだと判断。

 

 

 

3:ブラムリーアップル

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聞いたことのないりんごだ。なんだこれは

 

トマトジュースのような色をしている「ブラムリーアップル」。

調べたところ、どうやらこれは加工用のりんごであるらしい。

さて、味にいったいどう違いが出るのか。

 

・めちゃくちゃすっぱい。甘さはない。

・野菜ジュースの香りがする。

・青臭くないトマトのよう。

 

香りからしてりんごジュースのイメージからはかけ離れている。

意を決して飲むと、もはやりんごジュースの味ではない。

甘さがいっさいないのだ。なんだこれは。デレ要素がない、ツンのみだ。

ただこれ、すっぱいの好きにはたまらないだろうな。レモンとかすきなひとはぜひ。

りんごジュースを頼んでこれが出てきたらぜったいに怒るけど。

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酸っぱさに全振りだ。テイストはすっきり寄り

 

 

 

4:秋映

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長野の「信州りんご3兄弟」の長男です。

 

長野の直売所などでおなじみの、赤いというより「黒い」にちかい色のりんごだ。

ひとつ前の「ブラムリー」がかなり衝撃的だっただけに、

ここは味に定評のあるやつを飲んでみたいところだ。さぁ、いったいどんな味なんだ。

 

・甘い。「ふじ」から酸味を取ったような味。

・朝食りんごヨーグルトのあのにおいがする。

・「つがる」よりも深みのある味わい。甘味が広がる。

 

これはかなり評判がよかった。

「つがる」もかなりおいしいジュースだったが、「秋映」はさらに甘味がつよい。

甘さがつよいぶん、果汁感がずっしりくる。コクがある味わいなのだ。

ただ、さっぱりがすきなひとは「つがる」に軍配が上がるかもしれない。

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初の第一象限。「つがる」よりも甘い、というところも評価した。

 

 

 

5:紅玉

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アップルパイなどの調理用りんごでおなじみの紅玉。

 

続いては「紅玉」。アップルパイはこれにかぎる、という意見もよく聞く。

「過熱をすると甘味が出る。生だとすっぱい」という話だが、

ジュースにするといったいどんな風味が出るのか。

 

・「ブラムリー」に似ているが、もう少しやさしい。甘さはある。

・甘みと酸味があるが、酸味が8:2で勝ってる感

・一瞬の甘さのあとに押し寄せる酸味。後味のキレがいい

 

やはり、「ブラムリー」と同じ系統の味であろう、という感想になった。

ただ、強烈なすっぱさでおなじりんごとは思えない「ブラムリー」に比べ、

ほんのり甘さがあるぶん、やさしいとも言えるし、かえってこわいとも言える。

すっぱいりんご好きならこっちかな。「ブラムリー」のインパクトも捨てがたいが。

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「ブラムリー」に近いが、やや甘いか。という評価をした。

 

 

 

6:シナノゴールド

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テンションが上がって、また写真を撮り忘れていた。

 

信州りんご3兄弟の末っ子、黄色いりんごである。

何度も名前が出てきた信州りんご3兄弟とは「秋映」、「シナノスイート」、

そしてこの「シナノゴールド」の長野生まれのりんご3種類を指すことばである。

覚えておくとたぶん長野のひとが喜んでくれるとおもう。

 

・「秋映」よりもさらに甘い。飲みやすい

・もったり感のある甘さ

・甘さは言うほどだとおもう。後味にセロリのような爽快感。

 

意見が割れたのがこの「シナノゴールド」。

おれは「ここまででもっとも甘さがつよいのでは」とおもったが、

「甘いがそこまで言うほどは甘くない」と感じるかたもいた。

りんごジュースの飲みすぎで、だんだん感覚がマヒしてきた感もある。

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評価が割れたが、個人的にはもったりした甘みが押し寄せてくる、という印象。

 

 

 

7:グラニースミス

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だんだんテーブルが宴会のようになってきた

 

続いては「グラニースミス」。おれ知ってるぞ。アップルパイで人気のお店だろう。

そうか、あのお店はこの品種から名前を取ったのだな。

名前は聞いても食べたことのない「グラニースミス」。ジュースのお味はいかに。

 

・桃の香りがする。桃ブレンドの野菜ジュースのような。

・ほどよい酸味が舌の上に残る。後味持続系。

・「ブラムリー」や「紅玉」ほどつよくない、コクのあるすっぱさ。

 

おなじ酸っぱい系でも「紅玉」や「ブラムリー」はサッと引くキレのいい酸味だが、

こいつはあとに残る。ただし、酸味もありつつまろやかだ。

チャートでも、この2種とはすこし離れた位置に置くべきであろう。

そういうわけで、こうなった。

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第二象限。酸味が残るという点ではもう少し左に寄せていてもよかったかな。

 

 

 

8:シナノスイート

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1本だけ見切れている。長さがあだになった。

さぁ、飲みくらべもいよいよ最後だ。「シナノスイート」。

スイートと名前につくだけあって、甘さ、おいしさに期待がかかる。

兄弟の「シナノゴールド」との差も気になるところだ。胸が高鳴るぞ。

 

・クセのない甘さ。「シナノゴールド」よりも甘い。

・あっさりした甘さ。子どもはぜったいに好きだとおもう。

・逆にさっぱりしているぶん「シナノゴールド」のほうが甘く感じる。

 

こちらもまた意見が割れた。

その名の通り甘さはつよいのだが、さっぱりした後味で軽く飲めてしまう。

個人的にはもったりした甘みの「シナノゴールド」が甘いとおもったのだが、

甘さ自体を取るべきか、あとに残る甘味を評価すべきか。難問である。

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悩んだ結果、後味のトータルで「シナノゴールド」より気持ち甘味は控えめ、という判断をした。

 

 

 

結果発表

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参加してくれたみんな、どうもありがとうございました。

 

さて、飲みくらべが終わった。

上の結果について、わかりやすいように色付けをしてみたのがこちらである。

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以上がおれの記した結果である。

好みのものをひとつあげるとするならば、「シナノゴールド」が気に入った。

酸味のかけらもない、とにかく甘さが最初から最後まで残るりんごだ。

ひとによっては、甘いだけでおもしろくないと感じるかもしれないが、

おれはお子さまなのでこういうのがすきなのだ。

 

さて、それでは5人の友人たちはいったいどのような評価を下したのだろうか。

まずは、この日岡山帰りでそのまま駆けつけてくれた宗教さん()の結果である。

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ぜんぜんちがう。

まずは「ふじ」の立ち位置からしてちがう。これは失敗だった。

「ふじ」は十字の中心にする、などの統一した基準を作っておけばよかった。

かんぜんに段取りの失敗である。

 

ただ、「ブラムリー」が最も酸っぱく、「シナノゴールド」よりも

「シナノスイート」のほうがあっさりしていること、

「つがる」があっさりで「秋映」がコクのある味わい、というのは共通している。

ちなみに、推しりんごは「秋映」だそうだ。

 

※わかったこと1 飲みくらべをするとき、基準はしっかり決めておかねばならない。

 

続いては、「ハルキっぽい」シリーズの著者であるもひもひさん

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「シナノスイート」の甘味がつよいが後味はすっきり、という部分を↓で

表現してくれた。さすがの分析力である。

やはり評価には大きく差があるものの、

「ブラムリー」と「つがる」の位置はわかりやすいようだ。

推しりんごは同じく「秋映」。

 

続いては女性のトニックさん。彼女はどんな評価を下したのか。

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比較的おれと似ているが、全体的にコクがある寄りの評価だ。

「グラニースミス」が甘い側にきているのも特徴か。

推しりんごはもっとも甘いと評価した「シナノスイート」。

 

4人目はTKMさん。独特な視点の持ち主である彼は、いったいどう判断したのか。

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比較的中央のラインに寄っている評価を下したTKMさん。

「ブラムリー」や「ふじ」はおれと同じだが、「つがる」をコク寄りに評価した。

推しりんごは特になし。箱推しだ。

 

最後は評価メモがやたらと的確だったねぎとろちゃん。こんな才能があったとは。

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こちらは全体的にすっきり寄りの評価になっている。

「ブラムリー」「ふじ」「秋映」「シナノスイート」あたりは

おれとおなじような位置に評価しているようだ。

TKMさんと同様、「つがる」をコク寄りに判定している。

推しりんごはトニックさん同様「シナノスイート」。

偶然かもしれないが、おれ以外の男性2人が「秋映」、

女性2人が「シナノスイート」を気に入るという結果になった。

 

※わかったこと2 ひとの味覚は千差万別。

 

 

 

さて、飲みくらべが終わったあとに、

このジュースを出している会社のホームページを探してみたのだが、

このサイトにはなんと、りんごジュースの飲みくらべページもあったのだ。

 

 

ページのなかにはチャート表があった。

なんということだ。我々が実験しなくても、すでに結果が載っていたとは。

おお、ならばいったいだれの舌がもっともただしかったのか。

答え合わせをしてみようではないか。

 

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※画像は上記の公式サイトから引用。

 

誰も合っていなかった。まじかよ。

 

みんなが中心に寄せていた「ふじ」がいちばん甘いという評価。

いやしかし、「ふじ」も確かにうまかったが、

甘さと酸っぱさのバランスがとれた、うまいりんごジュースという印象だったのだ。

たとえば糖度を調べてみたら、いちばん甘いのかもしれないが、

酸味を感じないことで甘さが際立つ、そういうこともあるんじゃないか。

 

おそらく、だれもがそう思っていたはずだ。

自分のなかでは、自分の下した判断がすべてなのだ。

おれとあなたが同じものを飲んで、おなじように感じるとは限らないのだ。

好みもちがえば、育ってきた環境もちがうのだ。

参考になるかどうかはわからないが、われわれは自分たちなりの答えを出したのだ。

 

※わかったこと3 どれを信じるかはあなた次第。とりあえず飲んでみて。

 

ただこの会、ほんとうにたのしかった。

きっと、ひとりでやってもおもしろかったろうとおもうが、

「こんな香りがする」「わかるー」「えー?そうかなぁ?」

そんなことを言い合いながら、みんなでわいわいやると、盛り上がるしおもしろい。

ふだんは知らなかった、友だちの意外な一面にも気づくことがあるのだ。

 

※わかったこと4 みんなでひとつのことをわいわいやるとたのしい。

 

例えば、これからの時期、バーベキューのお供なんかにいかがでしょうか。

りんごジュースだから、健康にもいいしね。

 

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ごちそうさまでした。

 

2018年6月を振り返るまとめ ~記事紹介と没ネタ~

これはいったい誰得なのか記事まとめ。6月です。

 

 

6月はいいかんじにぶらぶらおじさんをしていました。

今までの反動というか、好き勝手に自由に遊びほうけていましたね。

遊びすぎて記事を書かないという体たらく。なにがクオリティじゃ。

旅行に行った北海道でおもしろいお店もあったので、

来月あたりに書いていきたいなとおもいます。

 

さて、どんな記事を書いたのか、どんな思いで書いたのか、という

おれ以外誰得なかんじの1ヶ月振り返りです。

あとついでに没ネタ供養もしておきます。

 

興味があったらどうぞ。

 

 

 

・「経費で飲む」ために架空の会社を設立してみた(6/11)

 

 

 

 

外部サイト・CRAZY STUDYに寄稿した記事です。

おれのつけた仮タイトルは「架空の会社を設立して飲み会をしたお話」だったかな。

タイトル含め、編集長のじきるさんが色々手直ししてくれて、

いい記事になったとおもいます。

おれ史上最もバズった記事だったんじゃないでしょうか。

つっても4ケタ/日くらいですけど。

まぁ無名の素人が書いたにしては上出来でしょう。たぶん。

 

元々は地味ハロウィンでお会いした天才のおひとりがこんなツイートをしていまして。

そこから色々リプで盛り上がった結果、会社作って「経費だからセーフの会」をやろう

という機運が高まったわけです。

 

そして、個人的には会社の飲み会が苦手でしかたないので、

じゃあそういう役職割り振ってロールプレイをしたらどうか、とおもいまして。

 

結果、地味ハロ勢のお仲間が20名集まってくれました。

それどころか、名刺に会社案内に、お知らせからなにから、

みーんなぜんぶ有志のみなさんが作ってくれたんですよね。

おれほんと、なにもしてないの。お店予約しただけ。うそでしょこんなの。

 

そしてこちら、久々にデイリーポータルZ自由ポータルに採用されました。

これ、いまだかってないほどに編集部からも絶賛の言葉をいただけて。

めちゃめちゃうれしかったし、過去3回の掲載と比べても、

いちばんうれしかった回ですね。

記事になった日の16時に、じきる編集長から速攻連絡があったのですが、

北海道に着いた空港でガッツポーズしてましたもんね。

しっ、見ちゃいけません!って言われるやつだこれ。

 

コンセプト飲み会を、林さんがかんがえていたということもそうですが、

やっぱり、デイリー主宰の地味ハロウィンで知り合った方々と、

デイリー的なネタで、デイリー的な書きかたで。

 

これはすべてにおいて、ザ・デイリーポータルZの結晶みたいな記事だったんですよ。

そんなみんなと一緒に載ることができたってことはほんとうにうれしかったです。

LINEでみんなに報告したところ、温かい言葉をたくさんかけていただいて……

いい友達に巡り合えたんだなぁ、とちょっと涙がこぼれましたよ。ほんとに。

またこういうへんなおもしろいことやりたいですね。

参加してくれたみんなのおかげです、ほんとうにありがとう!!

 

じきる編集長のブログによると、最終的にFacebookで115シェア、

Twitterで97RTだったそうです。こんな数字おれ見たことないよ……

よし、みんなで編集長に焼肉おごってもらお……(たかり

 

 

 

・【外部サイトで記事を書きました】架空の会社の飲み会を企画した話(6/11)

 

上記の記事のお知らせです。仮タイトルを採用。

ブログだけでつながってるかたもいらっしゃるので、

せっかくだからお知らせも書こう!今月ブログぜんぜん書いてないし!!

ってかるーい感じで30分くらいでまとめたお知らせです。

時間差で書くことで、TLで流れてしまったひとの目にも触れたらいいな、なんて

そういう姑息なかんがえもあったり。

 

そしたらまぁ、記事人気に引っ張られて、このお知らせもアクセスが多くて。

さすがに3ケタ/日でしたが、ふだんの倍~3倍ちかいアクセスがありました。

前月にけっこう力を入れて書いた高山村のバス停がすごいなんて、

取材を含めた労力の割にぜんぜん伸びなかったのに……!!なんて

うれしいやらかなしいやら。

 

まぁ基本的にアクセス数なぞはあまり気にせず、書きたいことを書きたいように、

ゆるーくやっていきたい所存でありますが、

誰にも見てもらえなかったら始まりませんからね。

 

あと本体から離して、あまり参加者のみなさまに迷惑がかからないように、

感想のツイートを紹介したいなってとこもあったので。

ちょうどいい距離感で告知と裏話ができたんじゃないでしょうか。

おれのことをクレスタで知ったかたにも、

ブログを読んでいただけるようになったらいいなぁ。

 

 

 

・つよいトイレのはなし(6/28)

 

 

 

友達とお店でだらだら話しているときに、ふと思い出して話してみたら、

 「えっ、それブログで書いてよ!!」と言ってもらえたので、

大急ぎで書いたお話です。

「つよいトイレ」という単語の意味のわからなさから、ネタかと思いきや

じつは案外まじめな記事です。

 

いままであまりこういうテイストで書いたことなかったのですが、

友人(だと勝手におもっている)ねおみのるさんのサイトなんかだと、

力の入った記事に混じって、何本かに1本、

こういうちょっと濃い雑記みたいなものが入っていて、

それがまた面白いので、いいなーとおもっていたところだったのです。

個人的には怒れる店員さんたちとかすき。

 

もちろんねおさんとは書く対象もテイストもぜんぜんちがうので、

あくまでもおれなりの文章なんですけど。

音楽とへんなことと、いつもつい力を入れて書いてしまうので、

たまにはこんなかんじで書いていこうかな。

そしてカテゴリだけがどんどん増えていくという(

 

前半の前書きが相変わらず長いのですが、

ラストの転校した後、

「おれはあほだとおもってたけど、神奈川のひとから見たらバカだった」

というショックさが伝わればいいなぁ、とおもいます。

どの程度説明しようか、すごく迷ったとこなんだよなぁ。

伝える文章ってほんとうにむずかしいです。

ちなみに、締めの一文はおれの敬愛する沖井礼二さんのFROG時代の楽曲

「Gangsters」の訳詞の一部をイメージして書きました。

いや、これぜったい誰にも伝わらないという自信があるんだけど。

 

でも、あほだからこそわかる価値観ってあるとおもうんですよ。

今回なら、大人やかしこい子どもたちとはちがう、あほなやつらだけの。

いまはもう、それは誰とも共有していないんだけど、

でもそういう価値観を大切にしていけたらいいな。

ばかにするよりも、つよい!って思えるほうが、ぜったいすてきだとおもうから。

 

これ、初めてはてなブログトップに載ったようです。

ただ、おれが気づいたときにはもうトップから消えていたので、

実際そうだったのかはよくわかりませんが。

トップもそうだし、公式のTwitterに紹介されるのも

いったいどういう基準なんでしょ?いまいちよくわかんないなー。時間ごとのPV数?

アクセスだけならもっと多い記事いくらでもあったんだけどな?ふしぎです。

まぁ、なんにせよ見ていただけるのはうれしいことです。

PVアップが目的になって、自分らしくない記事を書くようにはなりたくないけどね。

今後とも、単純に無邪気に一喜一憂していきたいとおもいます。承認欲求ばんざい!

 

 

今月の記事は以上です。

こまかいアクセス数は出ないので体感ですけど、アクセス数ベスト3は

 

groovy music!「ポップしなないで」を今すぐ聴け!

自分を教祖にした宗教ができたお話

【外部サイトで記事を書きました】架空の会社の飲み会を企画した話

 

 

 

次点で

つよいトイレのはなし

といったかんじでしょうか。

 

1位のポしな、どんどん人気が上がってます。

先月末11万再生だった「魔法使いのマキちゃん」、今見たら20万超えてますからね。

やばい。ほんとやばい。

もっともっと、みんなに届け~!!ほんといいバンドなんだよー!!

 

2位のセーフ教、こちらはクレスタの記事にリンクを張ったのがよかったのかな。

自由ポータル掲載後に、また一気にアクセスが増えてきました。

個人的にかなり気に入っている記事なので、読んでもらえたらうれしいなー。

意識ひくいがゆえのおもしろさってあるとおもいます。

 

3位のお知らせは公開当日に300近いアクセスを一気に集めてランクイン。

便乗商法しゅごい。

記事が自由ポータルからの流入メインになってからは

まったく読まれませんでしたが……

でも、外部サイトの記事を読んでもらうためには、

こうやって丁寧にやったほうがいいんだなぁ、という勉強になりました。

 

次点のつよいトイレの記事は日数的にTOP3入りを逃しましたが、

今までに届かなかった層のかたにも届いたようでうれしいです。

他のも見てくれたらうれしいんだけどなー。どうでしょう。

 

 

さてそれでは没ネタ供養の時間です。

 

 

 

 

と、言いたいとこなんですが、今月ボツがないんですよ。

というか、書き途中でボツにせず、書き上がらなかったものが多いような……

北海道旅行で書きたい題材もあったので、来月あたりに乞うご期待だ!

ということで、どうぞよろしくお願いいたします~!見捨てないでやってね!

 

さて、そんなこんなで6月でした。

遊ぶことがおおくて、なかなかブログが書けなかったですが、

今年は色々やってみたいこともありまして……

でも、毎月必ず書いていこうとおもいますので、

お暇なときに見に来てやってくださいね。

 

ブログ以外にこちらのサイトもゆるりと意識ひくく書いていく予定、

と言いつつ次回の記事は未定ですが。

またなにかおもしろいものが見つかったら書いていきたいとおもいます。

よろしくお願いいたします~!

つよいトイレのはなし

 

あたまがわるいのだ。

 

なぜか、とかんがえてもしょうがない。わるいものはわるい。

この歳になって、いまさらよくもなりようがない。

脳細胞もどんどん消え始めていくお年頃だ。ざんねんではあるがしかたがない。

 

でも、あたまがわるくてよかったなぁ、とおもうことがある。

今日はちょっと、そういう子どものころの話をさせてください。

 

 

 

おれは大阪府生まれ。

小4で神奈川に引っ越してから、もうこちらの生活のほうがはるかに長いので、

関西弁のつかいかたもわすれてしまった。

心だけはいまでも関西人のつもりなのだが。阪神ファンだしな。

 

関西から関東にきていちばんおどろいたことは、ことばに対する意識のちがいだ。

たとえば、「アホ」は関西では

「もう、何やってんだぃ!しょうがないなぁまったく」というニュアンスで

おこられたとき、言われた側も「へへへ」で済む。場合によってはかなりおいしい。

逆に「バカ」ということばは

「おまえはどうしようもないクズだこのド低能」くらいの全否定のニュアンスである。

(Bちゃんによる体感調べ)

 

越してきてすぐ、担任の先生が他の生徒に

「なにやってんだ馬鹿!」と怒鳴ったことがあった。

そのときは「生徒を全否定するとはなにごとか。なんという野蛮な先生であることか。

おれは修羅の国に来てしまった……!!」

と心底後悔したものである。いまでは笑い話だが、当時は本気でそう思っていた。

 

もし関西人に「バカ」などと言おうものなら全面戦争まったなしである。

ぜったいに言ってはならない危険な言葉であると心得よ。

いいか、お兄さんとの約束だ。

 

さて、前書きがながい。いつもこうだ。よろしくない。本題に入ろう。

 

おれが大阪時代に通っていた小学校は、市内のなかでも

群を抜いてあほなやつらがそろっていたようにおもう。

うちのクラスときたらやばかった。

女子の8割が「あんなー、うちなー、大きくなったらトランクス様と結婚すんねん」

なんてことを言っていたくらいだった。

いま彼女たちはどんな大人になっているだろうか。会ってみたいようなこわいような。

 

男子も男子で、あほがそろっていた。

低学年だったこともあり、スクールカーストなどというものが存在しなかった。

もちろん、ひやかされたり、いじめられたこともあったが、

なぜかそのうちそのいじめたやつと仲良くなって一緒に遊んだりもしていた。

あほなので、みんな深くものごとをかんがえないのだ。行動はいつもその場その場だ。

 

男子の小便器で、障碍者のかたのためにパイプがついているやつがあっただろう。

だいたい、いちばん手前に1つだけあるやつだ。

わざわざあれを好んで使うひとは、

たぶんこれを読んでいるかたのなかにはいないだろうとおもう。

だが、おれたちのあいだではなぜだかあれが大人気だった。

 

戦隊ヒーローの追加戦士というのがいる。物語の途中から出てくる、6人目の戦士だ。

ユニフォームの上に、そいつひとりだけヨロイみたいなアーマーをつけている。

そしてつよい。かっこいいのだ。

たとえばウルトラマンでも、ふつうのウルトラマンよりも、

ツノがついたウルトラセブンウルトラマンタロウのほうがつよい。

パンチりょくも、飛ぶはやさも、何倍もすごいとヒーローずかんに書いてあったのだ。

子どもたちのなかでは、つよいはもちろん、かっこいいと同義である。

 

おれたちのなかでは、あのパイプがついたトイレはつよいトイレだった。

だってそうだろう。ひとつだけ頑丈そうなパイプに守られている。ヨロイのようだ。

あいつは「とくべつなやつ」だ。つよいにちがいない。つよいトイレはかっこいい。

休み時間でトイレに行くたび、みんなこぞってあの「パイプつき」に並ぶのだ。

早く用を足したいやつがしかたなく、ふつうのトイレにならぶ。

くそう、次こそはあのつよいトイレを使ってやる……そんな目をしながら。

 

小学生のなかでは、勉強ができるよりも、足が速いやつのほうがえらい。

 

あの「つよいトイレでいちばん最初に用が足せるやつ」は、

おれたちのなかではステータスだった。

教室から駆け出し、あのつよいトイレに誰よりも先に並ぶのだ。

それはそれは毎時間熾烈な競争だった。

ギリギリで出し抜かれてくやしがるやつがいた。

最短距離でトイレのドアのインコースからまくろうとくわだてたやつがいた。

いまかんがえてもあほすぎる。いったいなにをやっていたんだ。

 

障碍者への配慮、などと言うものとは無縁の世界におれたちはいたのだ。

そんなものはくだらないおとなのかんがえたものにすぎない。

ただただ、あのつよいトイレはおれたちのあこがれであり続けたのだ。

 

 

 

神奈川に転校して最初の休憩時間、おれはダッシュでトイレに向かった。

もちろん、目当てはあのつよいやつだ。

みんなゆっくり歩いていやがる。なんだ、みんなたいしたことねぇな。

関東ってやつはぬるいところだ。

自信満々で用を足すおれを横目に、あとからやってきたクラスメイトはこう言った。

「あっ、シンショーだ。」

 

そしておれは、つよいトイレに並ぶことをしなくなった。

 

 

 

ものの価値、というものは見かたによってぜんぜんちがうのだ。

あのころのおれたちはただただあほだった。

だからこそ、大人の想定とはまったくちがう、おれたちだけの価値観を生み出した。

あのあほなクラスにいたからこそ、知ることのできたものだったと、今はおもう。

ほんとうに、あほでよかった。

 

 

 

駅や公共施設のトイレに行く。生活をしていればそういう機会もある。

アラサー。もういい大人だ。わざわざ障碍者用の便器になど並ぶわけがない。

あれの理由も、必要性も、とっくのとうに理解している。

社会性というものを身につけてしまったのだ。

でも―

気がつくと、ついあの「つよいやつ」に視線を向けてしまう自分がいる。

 

そうなんだよ。

あの小さくて楽しかった日々と変わらず、おれはいまでもずっと、あほのままだぜ。

【CRAZY STUDYで記事を書きました】「経費で飲む」ために架空の会社を設立してみた

 

※今回はただのお知らせです。

 

 

 

3月からCRAZY STUDYというサイトで記事を書かせていただいている……

と言いつつ、3月に最初の記事を書かせていただいたあと、

まったく何もしていなかったのですが

 

ちなみに、最初の記事はこちらをリライトしたものです。内容は変わっていないのですが、
構成でだいぶ雰囲気変わってるので、
読みくらべてみるとおもしろいかも。

 

 

 

本日、ようやく2つ目の記事が配信になりました。

架空の会社の飲み会を企画したお話についてです。

 

 

めちゃめちゃ楽しかったんですよこれ。

詳しくはリンクからぜひ読んでいただければとおもいます。

ということで、こちらは参加者&その他ご感想をちょっとまとめてみました。

 

 

 

 

 

 

みなさまほんとうにご参加ありがとうございました。

ふだんスーツを着ないひとは家でも色々あったというお話でした。

想像するとおもしろいですね。こんなことするなんておもわないでしょ。ふつう。

交際費は実際に現地でも言ってるかたがいました。

そういう細かいネタもおもしろいですよね。ぜひまたやりたい!

 

 

ちなみに、主催は会社を辞めて現在無職中なので、

こんなことになっていた翌日月曜の朝でした。

 

 

ちなみに、きっかけはこの一言でした。

まさかここからこんなに話が飛躍するとは、あの時はまだ誰も知らなかったんだ。

 

ということで、お知らせついでにちょっとした裏話でした。

まぁ、よかったら読んでやってよ。

 


あと、こちらの記事にも、おれのすきなあの食べもので参加をしています。

よかったら合わせて読んでやっていただけるとうれしいです。

 

そんなわけで告知でした。オチはありません。

 

クレスタともども、少年Bをみなさまどうぞよろしくお願いいたします。

お仕事のご依頼も承っております。
TwitterのDM、もしくはraira21hot■gmail.com(■は@が入ります)までご連絡ください。

2018年5月を振り返るまとめ ~記事紹介と没ネタ~

相変わらず誰得なかんじの記事まとめ。5月です。

 

 

個人的なことですが、仕事を辞めました。

それについては自分のなかで色々と思うことや反省もあるのですが、

とりあえず今後プライベートな時間は少し取りやすそうな気がします。

ブログについても、記事のクオリティーを上げられればいいなぁ。

 

後、今月はちょっとおもしろいイベントもやってみました。

まだ書き上げていませんが、今後そちらについても記事にしますので、

どうぞご期待ください(と、自分にプレッシャーをかけていくスタイル

 

さて、どんな記事を書いたのか、どんな思いで書いたのか、という

おれ以外誰得なかんじの1ヶ月振り返りです。

あとついでに没ネタ供養もしておきます。

 

興味があったらどうぞ。

 

 

 

・自分を教祖にした宗教ができたお話(5/2)

 

 

 

さいきんのおれを取り巻く「セーフ教」ついて書きました。

これめちゃめちゃおもしろいな、と自画自賛しまくった記事です。

 

細かい内容は記事を読んでいただくとして、

なにがおもしろいって、これ本人(おれのことだ)の思惑を

ぜーんぶ周りが上回っていくんですよね。

ひとりでボケて、周りがおもしろがってくれればな、とおもってたはずのツイートが、

どんどん周りのひとたちが乗っかってきて、最終的に意図せず宗教になるという。

始めたときはまさかブログの記事にまとめることになるとはおもいませんでしたよ。

予想外。予想外もいいとこです。

 

しかもこれ、話の流れも、笑えるツボも、オチでさえも、

おれはなにひとつやっていなくて、ぜんぶ周りのひとたちが担ってくれたという。

ほんと周りの方々に支えられて書けた記事です。

だから書いててめちゃめちゃたのしかったですね。

ノリにノッてすらすら書けてしまいました。

いや、書くっていうかまとめただけだけど。

 

ひとにきっかけをもらった記事って、すごくいいものが書けるんです。

たとえば以前、デイリーポータルZ自由ポータルに採用されたこの記事。

これもTwitterの相互さんの一言から始まった記事なんですが

書いててたのしかったです。めっちゃノリノリで書けました。

自分きっかけだと、案外冷静だったりして……不思議ですよね。

 

でも、周りにおもしろいかたがたくさんいるおかげで、

こうしておもしろい記事(自画自賛していくスタイル)が書けるわけですから、

ほんとうに感謝しなきゃいけませんよね。ありがとうございます。

 

セーフ教、基本的には身内ネタといえば身内ネタなんですが、

そうじゃないかたが見てもおもしろがっていただけるように書いたつもりです。

いままでのなかでいちばんおもしろい記事が書けたな、といまでもおもいます。

よかったらぜひ見てやってください。

 

 

 

・長野県・高山村のバス停がすごい(5/17)

 

 

 

とくべつ企画「ながの」の第一弾。

いや『とくべつ企画』だなんてえらそうに書いてますが、

単にGWに1泊で遊びに行ったので、長野を題材に書こうとおもっただけです。

本家デイリーポータルZにならって、『とくべつ企画』って名乗ってみたい!

って思いがあったのは否定しません。というかそれしかない。

 

実はこの奥の温泉って行ったことがある場所でして、

最初のりんごとぶどうのバス停は存在を知ってたんですよね。

で、温泉に行くついでにそうだ、あのバス停って他にあったりせんのかな?

と思い立って取材することにしたわけです。

美大の話は現地で初めて聞いたので、それまで検索してみてもなかなか情報もなく……

2つで終わったらどうしよう?とおもいましたが、いやでもきっと他にもあるだろう、

記事になんなかったらTwitterに上げてネタにすればいいや、くらいの

軽ーい気持ちで出かけたのですが、まぁあるわあるわ。

 

ぜんぶで9個。まさかこんなに出てくるとは。

いやぁ、おもしろかったです。

温泉もいいし、JAでは(開いてれば)りんごジュースの飲みくらべもできるんですよ。

いいとこですよ、高山村。よかったら遊びにきてください。

 

 

 

・めずらしい色の温泉を見つけた話(5/29)

 

 

 

とくべつ企画「ながの」の第二弾。

記事に書いてあった、奥山田温泉とか、五色温泉

有名どころですし、いままでに行ったことのある温泉なのですが、

そこからちょっと離れていて、ネット上の情報もすくない(ないわけではないですが)

七味温泉に行ってみたという記事です。

 

おれ、じつは肌がよわい(アトピー性皮膚炎持ち)ので、温泉の塩素がダメという

致命的な弱点があるのです。

タンクローリーで汲んだお湯を運んでくる系の施設(某葉の湯とか)だと

塩素がつよすぎてめちゃめちゃかゆくなってしまったり。

なので、温泉はかけ流し+塩素消毒なしにかぎる!!というこだわりがありまして

そこは事前に確認しましたが。

 

で、黒い温泉もある「らしい」というのは知ってたんですが、

なぜかネットの情報が女風呂のものに偏ってたりして……

(温泉サイトの管理人さんって女性が多いのかしら……?)

どの程度黒いのか、関東にもおおいモール泉ではないのか、とか

あまりよくわからないまま突撃してみたかんじなのですが、

予想外にしっかりしたすごい黒湯だったので驚きました。

緑のお湯もきれいでよかったですね。

色から評価する温泉の記事とかも書いてみたらおもしろいかも……

でも、ちゃんとしっかり硫黄の香りのする温泉で、気持ちよかったです。

しっとりしたかんじのお湯で、あんがいクセもなかったですし。

おすすめですよ。近くに寄ることがあったらいかがですか。

ほら、おもしろいバス停も一緒に見れますし。

まじめに見るならば、春のしだれ桜もいいですしね。

 

 

 

今月の記事は以上です。

こまかいアクセス数は出ないので体感ですけど、アクセス数ベスト3は

 

自分を教祖にした宗教ができたお話

groovy music!「ポップしなないで」を今すぐ聴け!

新潟県はラーメンもすごいぞ

 

 

 

次点で

長野県・高山村のバス停がすごい

といったかんじでしょうか。

 

1位のセーフ教は上にも書きましたが、めずらしく自画自賛できる記事。

 

いつの間にかハッシュタグもできていて、

これをたのしみにしているかたもいらっしゃるそうなので、

信者のみなさまはどんどん活用して広めていってくださればうれしいです。

世界をセーフにしよう。(あっ、なんか教祖っぽい

 

2位のポップしなないで、元々安定して検索流入のある記事だったんですが、

今月後半から一気にどんどん伸びてます。やばい。

地味にこの記事、検索すると公式に次いで3~4番目に出てくるんですよ。

「魔法使いのマキちゃん」が11万再生になったからかな?いやすごいです。

すきなバンドがどんどん人気になっているのを肌で感じられるようで

なんだかうれしいですね。もっともっと、人気になってくれたらいいな~!

この記事が少しでもその助けになれれば幸いです。

 

3位は新潟ラーメン。これもつよいな。

ラーメンとかバンドはお好きなかたがおおいので、

昔の記事にもかかわらずよく見られる印象ですね。

今月はポしなに抜かされてしまいましたが、それでも安定の人気。

これをきっかけに他の記事ももっと見てもらえたらいいんだけどなー。

ラーメンはすきなので(セーフ教の公式食糧ですし っつーか公式食糧ってなんだ)、

今後もまたどこかのラーメン記事を書くかもですね。

気が向いたらだけど。

 

次点のバス停の記事はデイリーぽさがあって、個人的には気に入ってます。

こういうどうでもよさそうなものを調べて鑑賞するってのもすきで、

現地でめっちゃたのしくてテンション上がりました。

自由ポータルは残念ながら不採用でしたが、

これからも書いててたのしいものを書いて行きたいですね。

最後の温泉の記事もなかなかいい勝負で、勢いは温泉のほうがあったのですが、

公開の日にち差でこちらが勝った印象です。

 

 

さてそれでは没ネタ供養の時間です。

 

 

 

・気が進まない飲み会の誘いをうまく断る方法10選

先日、こういうツイートをした。

 

 

 

ネタだとおもわれるけど事実なのだ。

1度目が転職したての頃の話だったので、前の会社だったと記憶違いをしていたのだ。

慌てて取り繕おうとした結果がこれだ。

「は?」と呆れた顔で言われて

「あ、はい、でも大丈夫です。今度こそちゃんと確実に死にましたから」と答えて、

上司の顔がどんどんけわしくなっていったのをいまでも覚えている。

 

冷静になってかんがえてみたら、

「前回は父方、今回は母方です」となどと言えばよかったのだが、

その時は慌てていて、そこまでかんがえが回らなかったのだ。

飲み会の誘いだからふざけてる、とおもわれたのでセーフだったが、

会社を休む理由だったりしたらかくじつにクビである。

セーフと書いてるが、めっちゃおこられたのでたぶんセーフでなかった説もある。

 

まぁこんなかんじで、ふざけたライフハック的な記事を書こうとおもったのだ。

最後を「いかがでしたか?」で締めるようなやつ。

たぶん、りばすとさんのこの記事みたいなのを書いてみたいなぁって

思いがつよかったような気がする。

この記事まじでおもしろいのでおすすめです。

 

で、「桃鉄やるから」「庭でBBQやるから」とか言って断る、みたいなかんじで

ふざけ倒してやろう、とおもったんですが、書き始めてもぜんぜんたのしくないの。

たぶん、「〇選」みたいな既存のフォーマットをいじってみたかっただけで

内容についての愛がなさすぎた、というのが原因だとおもう。

べつに書きたい内容じゃなかったっていう。

 

もしこれでうまく書いてくれるってかた、いたらぜひ使ってやってください。

ebekoさんとかどうでしょう?←

 

さて、そんなこんなで5月でした。

仕事辞めて時間あるかな、と思いきや遊びほうけててあまり記事書いてないという。

記事案はあるので、来月あたまにががっと書いていけたらいいな、とおもうですよ。

よかったらまたぜひ読んでやっていただけると幸いです。

 

ブログ以外にこちらのサイトもゆるりと意識ひくく書いていく予定、

と言いつつ今月「も」1回も書いてませんが。

来月こそはちゃんと書く予定なので、どうぞよろしくお願いいたしますねー!

めずらしい色の温泉を見つけた話

温泉がすきだ。

 

子どものころ、旅行が大好きだった父に連れられてあちこちに出かけた。

出かける先はだいたい温泉と決まっていたのだ。

家では決して味わうことのできない広い湯船。

ただよう硫黄やらなにやらの、温泉独特の香り。

入ったときの、とろっとした肌触り。

そして、さまざまに彩られたお湯の色。

とにかくもう、温泉を構成するすべてがすきだ。

 

これはもう、我々のDNAに刻み込まれていると言ってもいいのではないか。

人類は温泉を求めているのだ。そうだろう。

だから、たまの連休に「温泉旅行に行きたい」という気持ちを

抑えろというほうが無理である。

そんなわけで、自らの欲望に忠実に、突発的に1泊してきた。

場所は、長野である。

 

そしたら、そこの温泉がこれまためっちゃよかったので聞いてください。

 

 

 

 

 

さて、前回の記事で書いた通り、高山村に行ってきた。

この村にはたくさんの温泉がある。

五色温泉奥山田温泉の「レッドウッドイン」なんかはちょう有名な秘湯である。

ものすごく矛盾したような言いかたであるが、そうなのだ。

 

先述の通り、今回の旅行はゴールデンウイークの真ん中に突発的に行ったものであり、

温泉宿を取ることができなかったので、必然的に日帰りである。

残念だが仕方がない。社畜人生はつらいのだ*1

今回はそこまで有名ではないが、個人的に気になる温泉に行ってきた。

七味温泉(しちみおんせん)である。

 

 

高山村の温泉と言えば、奥山田温泉五色温泉のイメージが強いが、
(ぜんぜん知らない、というかたはそういうものなのだ、と思って先に進んでください)

松川渓谷温泉や子安温泉も温泉好きの間ではひじょうに評判のよい温泉だ。

山田温泉は村の中心部に位置する。メジャーどころといったかんじだ。

だが、七味温泉はというと、これがなかなか微妙なところなのである。

ネットで調べても情報があまり出てこない。

ならば、ちょっと行ってみようとおもったのだ。

 

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ということでやってきました。雨が降ってきたので早く入りたい。

 

七味温泉には4つの温泉施設がある。

そのうち3軒で日帰り入浴が可能なようだ。

今回はそのなかから、「紅葉館」という宿に行ってきた。

 

 

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気になった原因はこの看板でした。

 

源泉かけ流しの上に、エメラルドグリーンの湯と乳白色の湯と炭の湯があるらしい。

これは気になるぞ。なんとしても行ってみなくては。たのもー!たのもー!!

 

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よく見ると文字がかわいい。「味」のはね具合がいい。

 

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タヌキが出るらしい。ポンポコと書いてあるのかわいいな。

 

かわいらしい案内を見ながら中に入るとしよう。

 

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おちついた内観の温泉宿だ。

 

どうやら7年ほど前にリニューアル工事をしたらしく、

木をふんだんに使った、落ち着いたロビーが出迎えてくれた。

フロントの呼び鈴を鳴らすと、奥からお宿のかたが出てくるスタイルだ。

 

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日帰りは10時から16時まで。ワンコイン価格なのがうれしい。

 

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パンフレットもかわいい。

 

宿のおかみさんに料金を払い、さて温泉に行ってみるとしようか。

いったいどんなお湯が待ち受けているというのだろうか。

 

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エメラルドグリーンのお湯をたたえた内湯。

 

硫黄の香りがふわっとただよう、しっとりとした肌触りの温泉。

温度は、ちょっとあつめかな。

すこし入っているとじんわり汗が出てくるような、そんな温泉でした。

しかし、エメラルドグリーンとはたしかによく言ったもの。

きれいな色の温泉選手権があったらぜひエントリーしたいくらいだ。

 

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露天風呂にもおなじお湯が。

 

露天風呂はかなり大きく、10人以上は余裕で入れるサイズ。

あいにくの雨だったが、ちょっとした屋根もあるので、

そんなに気にならずに入ることができた。

内湯とくらべると、浴槽が大きいぶんだけ、こちらのほうが温度がひくい。

と、言っても内湯に比べての話であって、決してぬるいわけではない。

冬でもじゅうぶん気持ちよく過ごせる温度だとおもう。

 

そしてもうひとつ、忘れてはいけないのがこちらだ。

 

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気になっていた炭の湯。ええっ!?

 

な、なんだこのお湯は!?

 

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半透明の「炭色の湯」。手を入れて映してみるとこんなかんじ。

 

炭色の湯、と聞いてものすごく気になっていた。

黒いお湯、というと東京や甲府、金沢、北海道の帯広市*2の温泉銭湯でもよくあるだろう、

とおもうかたもいらっしゃるかもしれないが、

あれはモール泉といって、温泉に植物由来の有機物が溶け込んでいるもので、

こういう硫黄系の温泉とは成分的にも異なるものだ。 

こういった炭の湯で有名なのは栃木県・塩原元湯温泉の大出館である。

 

 

冒頭ではさらっと書いてしまったが、

じつは、おれは日本全国の温泉をめぐって、400ヶ所以上の温泉に入っている

そこそこの温泉ヘビーユーザーである。

温泉のホームページを運営していらっしゃる先人たちには及ばないが、

それなりの温泉知識は持っていたつもりだった。

だが、硫黄の湯の華が原因で黒くなる温泉は

自分の知る限りでは、この大出館だけだったようにおもう。

意外なところで、ものすごくめずらしいものを見つけてしまった。

 

このときのおれのテンションの上がりかたを

読者のみなさまは察していただければうれしいところである。

 

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源泉は2種類のブレンド。熱いお湯と、ぬるいお湯。

 

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70度と30度であるらしい。

 

ちょっとマニアックな色の話ばかりになってしまったが、

この温泉の温度もまた絶妙で、ぬくめの気持ちいいものだ。

くせもなく、ずっと入っていられそうだ。

湯船に触ると、黒い湯の華がつくのもおもしろい。

ただ、なにぶん浴槽のサイズが小さく、一人しか入れないので、

混んでいるときは譲り合う必要があるだろう。

 

 

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湯船からあふれるお湯も黒いのがわかる。

 

さて、湯あがりに女将さんに話を聞いてみることができた。

 

―いいお湯でした。緑のお湯と黒いお湯があったんですが、

外の看板に書いてあった乳白色の湯ってのはべつにあるんですか?

「あれはね、日によって温泉の色が変わるのよ。今日は緑だったでしょ?

もう真っ白に近くになるようなときもあるわ。だから一緒に書いてあるの。」

 

―あ、そうだったんですか。黒い温泉はいつもあのままの色なんですか?

「そうなの、どっちも透明な温泉なんだけど、

ふしぎなことに、合わせると真っ黒になるのよね。これはいつもいっしょ。

へりに触って手が黒くなるって女性の意見があって、男性風呂にしか引いてないの。

代わりに、女性風呂には洞窟風呂があるのよ。」

 

―へぇ!それはすごい。あと、この温泉に入れるのはここだけなんですか?

「そうよ、他にも温泉はあるけど、ここのお湯はここだけ。

よそのほうが、白っぽいお湯になるみたいで、緑のお湯はここだけよ。

あと、もちろん黒いお湯もね。」

 

ここの宿はかなりの人気のようで、話している間にも

あたらしいお客さんが何人も入ってきた。

女将さんは「よかったらまた来てね」と、笑顔で話してくれた。

めずらしい色の、気持ちのいい温泉、

いきなりのぶしつけな質問にも穏やかに答えてくれた女将さんの人柄。

すっかり気に入ってしまった。

 

この温泉はぜひ、おすすめをさせてもらいたいな、と

そんなことをおもった次第である。

ちょう有名な秘湯でなくても、こんないい温泉があるのが

やっぱり長野のすごいところだとおもうのでした。

ぜったいまた来るよー!!

 

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前回記事とおなじ、炭の湯からの眺めで締めます!

 

*1:なお、この記事を書いている現在は晴れて無職である。

*2:あと十勝川温泉とか幕別温泉とか、道東のあのへんはなんかやたらと多い。抜けてたらごめんなさい。